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「予防医学の専門家から、メジャーリーグで通用するアスリートの食の管理を学びました。『食』をまさに治療であり、トレーニングの一環として捉えていたのです。こうした経験が、今の活動に役立っているのでしょうね」

 

そう振り返るのは、『人を輝かせる覚悟「裏方」だけが知る、もう1つのストーリー』(光文社)の著書があり、現在、“食治料理家”として食と美や健康の関係を探究し続けるモデルでタレントの大河内志保さん(50)。

 

志保さんは’93年から、北海道日本ハムファイターズの監督に就任した新庄剛志さん(49)と交際し、’00年に結婚。’07年に離婚するまでの約15年間にわたり、野球選手として国内外で活躍し続けた新庄さんを陰ながら支えてきた。

 

離婚の際に、15年間、一人の人を支えてきたので「これからは多くの人に喜んでもらえるような人になりたい」と思ったという。

 

芝居のレッスンに通ったり、ホームヘルパーの資格を取得したり、海外の子どもにオーガニックで体にいい日本食などを作りに行ったり。新潟県中越地震や東日本大震災のときは被災地で炊き出しも行った。精力的に活動するなかで、志保さんが特に力を入れてきたのは「食」に関することだ。

 

「薬などに頼るのではなく、自然界にある食べ物を通じて、体をよくする方法を提案しています。16時間断食することによるデトックスも組み合わせると、眠っていた細胞をふたたび動きださせることができるんです」

 

15年間、プロのアスリートの傷んだ筋肉を修復し、パフォーマンスを向上させることを目的に食事を作ってきた志保さん。

 

「その経験を多くの人のために生かしたい。一人でも多くの方の不調を改善して笑顔になっていただきたい。それが私の喜びであり、夢になりました。そのために、海外の専門家から学びながら、“食治”という観点で、健康とアンチエイジングを手助けするトータルヘルスの専門家を目指しています。自分の経験や知識を多くの人と共有していきたいと思っていますね」

 

’19年、夢に向かってする志保さんのもとに、驚きのニュースが届いた。

 

約13年ぶりに新庄さんは再びプロ野球選手を目指すというのだ。ニュースで知った志保さん。

 

「SNSなどで彼の地道なトレーニングを見ていると『素晴らしいな』『頑張ってほしいな』と思いました」

 

’20年12月に行われた12球団合同トライアウトに新庄さんは参加し、ヒットを放ったものの、声はかからず、プロ選手復帰を断念。

 

しかし、野球への強い情熱をふたたび世間に見せたことが、日本ハムファイターズの監督就任につながったことは間違いない。

 

「コロナ禍で暗くなったり、落ち込んでいる人たちが、『新庄さんみたいに明るく楽しくやっていたら夢がかなうかもしれない』と一人でも思ってくれたら、ものすごくうれしいですよね。私もその影響を受けた一人。『頑張ろ!』って改めて思いました」

 

別々の道に進んだ元夫婦は、それぞれ夢に向かって邁進している。

 

(取材・文:インタビューマン山下)

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