■白血病で亡くなった本田美奈子.さんとの交友
大学に入学し、バブル景気が絶頂期へと向かうさなかの’86年、ダイアナ妃(当時)が来日。“ダイアナ・フィーバー”が巻き起こった。
「ダイアナさんのヘアスタイルやファッションが、雑誌でも大きく取り上げられましたよね。私、29歳のときに結婚したのですが、その直前に、ある番組でイギリスに行くことになり、ダイアナさんのウエディングドレスをデザインしたエリザベス・エマニュエルさんを取材するチャンスをもらえて。『じつは私、もうすぐ結婚式を挙げるんです』と伝えると、『じゃあ、私がデザインするわよ』と、素敵なドレスを作ってくださったんです」
なにより感銘を受けたのは、がんやエイズ施設の支援など、ダイアナ元妃の慈善活動。
その思いは、白血病を患い、38歳という若さでこの世を去った、本田美奈子.さんのチャリティ団体「LIVE FOR LIFE」への協力にも通じているという。
「長い間、この団体のイベントで司会を務めています。美奈子ちゃんとは『レ・ミゼラブル』(’97年)で、約3年間、一緒に地方公演をまわっていたんです。楽屋はいつも隣同士で、よく美奈子ちゃんの楽屋に、差し入れのお菓子を食べに遊びに行きました」
’21年11月、本田さんが生前に残していた「地球へ」という散文をベースに、半崎美子さんが作詞・作曲。その英訳と歌を、環境問題に関心が高く、本田さんと交流があった早見さんが担当することに。
「海外にいる長女、次女にもリモートで参加してもらったのは、次世代につないでいかなければならない環境問題がテーマだからです」
未来の子どもたちや地球環境のためにーー。ダイアナ元妃や本田美奈子.さんの思いを、早見さんは今後も伝えていくという。