ハラミちゃん プロ目指すも挫折…初めて語った突発性難聴と引きこもりの過去
画像を見る 人気“ストリートピアニスト”ハラミちゃん

 

■泣いているハラミちゃんに母がかけた言葉とは

 

泣いているハラミちゃんに、母親は優しく語りかけたという。

 

「『あなたは今までずっと走り続けてきたんだから、たまには休んでみたら。休むのも、楽しいよ』って」

 

その言葉が彼女の心の傷を癒し、人生初の“充電期間”に入る。

 

「ひきこもり状態でしたが、何度か外に出ようと思い、私服を着てメークもしました。でもどうしても玄関の扉が押せなかったんです」

 

そんな日々から抜け出すきっかけとなったのは、現在彼女のマネージャーを務める、会社の先輩からの一言だった。

 

「『都庁にストリートピアノっていうのがあるから、ちょっと行ってみようよ』と誘われたとき、今までずっと押せなかった扉がなぜか開けられたんです」

 

■目標を持たないことを目標にしています

 

そのときのピアノ演奏動画がなんと現在266万回再生を突破し、彼女を一躍有名にするきっかけとなった。

 

’19年に動画の投稿を始めてわずか半年での初ワンマンライブはチケットが30秒で完売。今年発売されたデビューアルバム『ハラミ定食』は週間アルバムセールスチャートで1位を獲得。1月4日には武道館でコンサートを開催し、一気に活躍の場を広げている。

 

今や大人気となったハラミちゃん。この先はどんな目標を持っているのだろうか。

 

「やっと笑顔でいられる場所を見つけたので、いまは『目標を持たないこと』を目標にしてます」

 

両親が願っていたとおり、ハラミちゃんはピアノに身を助けられ、今日も多くの人を前に笑顔でメロディを奏で続けている。

 

(取材・文:インタビューマン山下)

【関連画像】

関連カテゴリー: