■自分の人生を含めた100年を考えさせられた
『カムカムエヴリバディ』も最終回(4月8日)まで1カ月と少し。先週の放送では、行方不明になっていた安子の兄・算太(濱田岳)らしき謎の振付師も登場した。
「この物語は、算太が『あかにし』からラジオを盗むところから始まっていますからね。これから、いろいろな伏線が驚くほどピッカピカに回収されていきますよ!」
堀部にとっては、昨年京都で迎えたクランクイン当日が、55歳の誕生日でもあった。
「このドラマの世界にいると、ふと『あっ、いまの僕自身も、ファミリーヒストリーの一部を生きているんだ』と、考えさせられることがあるんです。コロナ禍でなかなか会えない母にも電話しましたし、子どもにも、『自分の前にも後ろにも人がいる。その人たちと自分の人生を含めた“100年”を考えてみたら? 君の人生にも、多くの人が関わってくれているんだよ』と話しました」
『カムカムエヴリバディ』は携わる期間が長かったこともあり、自身にとって特別な作品になったという。
「視聴者のみなさんも、自分のファミリーヒストリーに思いを巡らせつつ、物語を最後まで見守っていただけたらうれしいです」