■アクリルセーターは台所スポンジに転用!
消耗品をしっかり使い切るのは大前提。そうでないものも、使い古したら、別の用途に転用する。どうしたら再利用できるのかを考えるのも、楽しいという。
「伝線したストッキングは拭き掃除に使うばかりではありません。クシャクシャにした古新聞を筒状にして先っぽをL字になるように折り曲げ、仕上げに伝線したストッキングをかぶせれば、とてもいい具合いのブーツキーパーになります。しかも新聞紙が湿気を吸い取ってくれるんです。着なくなった、アクリル糸が入った手編みのセーターは、一回全部ほどいてからざっくり編み直して、台所用スポンジに。油汚れを取ってくれるので、もうバッチグーですね!」
一度の買い物で、二度楽しむ節約術は、野菜でも実践。
「かいわれ大根とか豆苗は、1回使っても、根元のスポンジに水を浸しておくと、1週間とか10日くらいでニョキニョキ伸びてきます。まあ、おいしく食べられるのは2回くらい。3回目はもう弱くなってなかなか伸びないですけど」
日々、1円単位の節約を積み重ねているが、必要な出費は躊躇しない。
「共演者の方の誕生日のプレゼントとか、スタッフの皆さんに差し入れするお菓子とかには心を込めたいので、出し惜しみしないっていうのがモットーですね」
カネは天下の回りものとばかりに、それが次の仕事につながり、好循環を生み出しているのだ。
「だから自分の身の回りのことにおいては、身の丈に合ったことで十分だと感じられるんです。毎日健康で、毎日笑顔で、毎日楽しく仕事していられるから、ストレス買いとは無縁なんでしょうね」