7月21日にCDデビュー25周年を果たしたKinKi Kids。ファンはもちろん、彼らの魅力は共演者も虜にしていた。『LOVE LOVE あいしてる』『堂本兄弟』(フジテレビ系)で共演して親交の深いブラザートムが堂本光一(43)、堂本剛(43)について語ってくれた。
「学生服姿でスタジオに入ってくるのが印象的だった」と話すのはブラザートム(66)。
「いつも疲れた顔をしてやってくるんだけど、ギターを弾いたりしているうちに元気になっちゃうんですよ。『LOVE LOVE』の時間は、彼らはいい意味で仕事をしていなかったと思う。趣味の時間であり部活動のような時間だったんじゃないかな」
収録後の打ち上げではこんなことがあったという。
「彼らは当時未成年で酒を飲めなかったけど、拓郎さんはわざとベロベロに酔ったふりをするんですよ。それを光一と剛がおんぶして連れて帰る。若い2人が、吉田拓郎という神様をやっと普通の人間として地面に降ろしてくれたんだと思いますよ」
悩んだことも多かったのでは、と振り返る。
「周囲から吸収するパワーが強すぎて、逆に自分を見失ってしまうこともあったと思う。2人の関係も、『フラワー』(’99年発売)ぐらいまではお互いが悩んで近寄ったり離れたりを繰り返している感じがしました」
契機となったのは“曲作り”だった。
「曲を自分たちで作り始めてから、それぞれ独特のセンスが出てきたんですよね。人に合わせたりまねたりするのではなく、自分らしくやるのがいいとわかったんじゃないかな。2人がそれぞれ独自の路線を見つけ出したときは『面白いな』と思いました」
いっぽうで、トーク面での成長は「ゼロ!」と笑う。
「人への気遣いがないんですよ(笑)。僕とも年が離れているけど、『トムさん、なんですか!』と対等な感じで突っかかってきたりもする。あいつらは遠慮がないんです。でも嫌みもないから、面白いんですよね」
25年間を全部だきしめて、2人の歩みはこれからも永遠に続いていくーー。