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「実は昔から犬好きだったわけではありません(笑)。デビューして5年くらいたったころに、番組のロケでミニチュア・ダックスフントに一目ぼれしたのがきっかけなんです。今は12歳のミルクと2歳のラテに、ゴールデンレトリバーで8歳のクロが家族です」

 

そう話すのは、愛犬家としても知られる氷川きよし(44)。

 

大事な家族としてもう1頭、初めて迎えたダックスフントのココアがいたが、持病と闘いながらも昨年2月、15歳で天国へと旅立ってしまった。

 

「目の見えない子だったから、斜めがけのバッグで一緒に行動していたんです。だから“体の一部”を失ってしまったかのように思えて……。1年がたってようやく、すっと自分の中から離れていったような感覚で、整理がつきました」

 

最後の冬は徹夜で看護に当たっていたそう。氷川は“命の重さ”について熱く訴える。

 

「“おしゃれ感覚”でペットを飼うのは絶対にダメです。精神的にも経済的にも、最後まで責任を持たないといけません。わが家では健康のために、野菜や鶏むね肉を使ってごはんを手作りしているほどです」

 

多忙な日々でも愛情を欠かさないのは、故郷・福岡にいる両親に向けても同じ。

 

15日からスタートする『氷川きよし特別公演』(福岡・博多座2022年8月15日~8月27日/愛知・御園座2022年9月5日~9月15日)では、デビュー以来初めて2週間も故郷の福岡に帰れると、声を弾ませながら教えてくれた。

 

「またコロナの感染者数が増えてきたので、公演と両親のことを考えて、残念ながら実家への滞在はあきらめました。それでも長期間近くにいられるのはうれしいですね。しかも地元では初の座長。公演は1回4時間と体力勝負ですが、舞台のテーマである『自由・平等・博愛』を伝えていきますよ」

 

歌手活動休養まであと5カ月を切り、活動にもさらに熱が入っているようだ。

 

「でも人間、娯楽も大事だから、新曲『甲州路』は歌って楽しくなれるような曲に仕上げました。私も来年はロスに行こうかフランスに行こうか、想像はふくらむばかりです」

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