■賢秀のイメージとは真逆の意外な趣味
8月11日の放送では、妹の暢子の結婚式で歌を披露するため、矢沢永吉の名曲『時間よ止まれ』を熱心に練習していた賢秀だが、竜星さんも永ちゃんの大ファンだ。
「両親が永ちゃんを大好きで、子どものころからいつも家で曲が流れていたんです。高校生のころには永ちゃんの自伝である『成りあがり』をお守り代わりに持ち歩いていました。自分がアツくなれるものを見つけたいと思ったきっかけの本ですね。
僕も永ちゃんみたいに、自分の気持ちや感性を大切にして、いいと思ったものはいいと思えるようにいたいなと」
実はこのシーン、もともとは別の人の楽曲を歌う予定だったが、竜星さんの“直談判”によって変わったという。
「たまたま、当初の楽曲候補に永ちゃんの歌があったというのを聞いたんです。脚本の羽原大介さんも永ちゃんファンで、時代背景的にもいいんじゃないかと。それで、『だったら俺、歌いたいです!』と希望させてもらいました。
撮影では“カットがかからないな〜”と思いながら、2番の最後まで歌い切っています。ドラマで、矢沢さんの楽曲を歌い残せるのはうれしかったですね」
暢子のために歌を練習するなど、家族思いの賢秀だが、浅はかな行動で周囲に迷惑をかけることも多かった。
だが、演じる竜星さんは、当然ながら全く別の性格の持ち主だ。
「僕と、賢秀の違い? ダメ男じゃないところ(笑)」
そうおどける竜星さん。実際に、一獲千金を夢見て“ビッグビジネス”に飛びつく賢秀とは違い、竜星さん自身は’16年に、パリコレのオーディションに参加するため、自腹で渡仏するなど、地道にキャリアを重ねてきた。
さらに、賢秀の粗野なイメージとはかけ離れた趣味も。
「最近は家でお花の面倒を見るのにハマっています。今飾っているのはひまわりの花。毎朝水を替えて、茎の先をハサミでカットして。一日でも長く持ってほしいから、漂白剤を1滴入れてます。
花を生けるようになったのは最近のこと。部屋にあるとリラックスするな〜と感じます。これは大人になったってことかな(笑)」
また、たびたび比嘉家に暗雲を呼び込んできた賢秀とは違い、竜星さんはなんと“晴れ男”。撮影では天候に恵まれることが多かったという。
そこにいるだけで、空も周囲も明るくする竜星さん。その秘密は彼の太陽のような性格にあるのかもしれない。
「とにかくよくしゃべります。人を信じたいので、誰にでもフランクに接しますし、みんなが楽しく仕事できればいいな〜といつも思っている。こういう点は賢秀と一緒かもしれません。
太陽か月かでいうと、太陽っぽい性格ですね。日を浴びるのも好きなので、オフの日は、外に出ることも多いです」