(撮影:菊地泰久/vale.) 画像を見る

「オファーをいただいたときはすごくワクワクしました。主演が木村さんというのもうれしくて。ただ、実在した人物を演じることは責任を伴うので、頑張らないと! と緊張しました」

 

そう話すのは、今年最初の出演作となる映画『レジェンド&バタフライ』(1月27日全国公開)で、木村拓哉演じる織田信長の妻、濃姫を演じている綾瀬はるか(37)。

 

戦国時代の女性としてはかなり異端児で、おてんばで、“大うつけ”の信長をも凌駕するキャラクターを体現。物語序盤の初夜のシーンでは、口論の末に刀を抜いた信長をいとも簡単にねじ伏せてみせた。

 

「もみ合いが激しくて、私の着物は袖が全部ビリビリに破れてしまうほど。大変でしたが、楽しかったです(笑)。全身の神経を使って表現することで役をつかめました」

 

政略で結ばれた男と女のラブストーリーという新たな視点で信長の人生を描く同作。対等な関係を築き、真の夫婦となっていく2人は、理想の関係だという。

 

「夫婦でありながら戦友という、お互いに高め合う関係っていいなあと思いました。桶狭間の戦いの策を練るシーンは、2人が同等の立場で、同じ熱量で会話できるからこそ、いいアイデアが次々と出てきた。そんなふうに相手を尊敬できる夫婦っていいですね」

 

映画は、昨年1月にクランクアップ。ハードスケジュールのなかで大役を務め上げた達成感で泣いた綾瀬は、同時に木村の涙も目の当たりにした。

 

「ふだんはあまり泣かないらしいですけど。それだけ、木村さんの役への思いが強かったのだと思います。12年ぶりにご一緒できたことは、私の宝物になりました」

 

最後に、迎えた’23年はどんな年にしたい?

 

「日々、めまぐるしく過ぎていきますが、『今、こういうものが好きなんだな』とか、そのときどきの心の動きや自分の欲求みたいなものに敏感でいようと思って。そのためにも、きちんと丁寧な生活を送れるように心がけたいですね」

 

(スタイリング:山本マナ/ヘアメーク:中野明海)

 

【衣装協力】

ニット(エイトン)イヤリング、リング(ともにエテ)

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