話題のドラマ『インフォーマ』で岡林役を好演中の田島亮 画像を見る

「最近、自分でYouTubeチャンネルを立ち上げたんですけど、まだ150人ほどなんです。助けて(笑)」

 

そう言って笑うのは、Netflixでも国内の配信ランキングでトップ5に入り込むなど話題のドラマ『インフォーマ』で岡林役を好演中の田島亮(35)。

 

『インフォ―マ』は、カリスマ情報屋(桐谷健太)とポンコツ週刊誌記者(佐野玲於)とが織りなすクライムサスペンス。現在、地上波ではカンテレで毎週木曜深夜0時25分から放送中、Netflixでは先行配信のため7話まで公開中だ。

 

田島は同作で、森田剛(44)演じる謎の男の側近として存在感を放っている。

 

素顔は役柄とは正反対のほんわかした雰囲気の田島は、10代から芸能活動を開始し、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(’07年)などにも出演。ただ、“ある一件”をきっかけに表舞台から遠ざかり、映像作品に復帰できたのはここ数年のことだった――。

 

――2013年の出演舞台『効率学のススメ』で開演時刻の勘違いで遅刻し、公演が中止になってしまった過去があります。その後、活動自粛期間を経て、21年放送のドラマ『アバランチ』(フジテレビ系)で映像復帰をされていますね。

 

「舞台は約5年、活動停止していました。その間、尊敬する演出家の方のもとで演劇を学び直させていただいてました。映像作品には8年間出演していなくて、『アバランチ』で記者の遠山役で久しぶりに映像作品に復帰させていただきました。

 

藤井道人監督の回の『情熱大陸』(’22年2月20日放送)に少し出させていただいた際なども『藤井道人さんの情熱大陸出てたよね? 見たよ!』と、周りから連絡をたくさんいただいたりして、テレビの影響力ってすごいんだなぁって改めて感じています(笑)」

 

――自粛期間中は主になにをされていたんですか。

 

「その藤井監督がやっている映像会社BABEL LABELで働かせてもらって、webCMやミュージックビデオなどの裏方の仕事をやっていました。今もそういった仕事を俳優と並行してやっています。制作の仕事が単純に好きなんですよね。

 

もちろん俳優をやめようと思ったことはありました。数年前にどうやっても勝てないと思った俳優さんと共演して、“自分が俳優を名乗るなんて失礼だな”と感じて精神的に落ち込み、俳優辞めようかなと思っていました。

 

でも、ここ1、2年で仕事仲間からいろいろアドバイスをもらったり、自分でも行動したりして吹っ切れて、今は少しでも演劇の力になりたいと思って、自分でYouTubeチャンネル『ActingSpace』(アクティングスペース)を立ち上げました。編集も営業も全部自分でやっていて、かなり大変ですが、役者を目指している方や演劇に興味がある方に是非観てもらえたらと思っています。

 

俳優で食っていけるなんておこがましいと思ってますし、でも、演技は才能がある人だけのものではない。演技が好きな全ての人のものだ、とも思っています。『好きだからやる。好きだから上手くなりたい』それでいいじゃん、と」

 

――『インフォーマ』で演じてらっしゃるインテリヤクザの岡林役は、SNS上で視聴者から熱い反応が上がっています。出演はいつごろ、決まったんですか?

 

「去年の夏頃ですね。ありがたいことに『アバランチ』に引き続いて、藤井作品への出演が叶いました。役作りに関しては、細身なインテリ眼鏡ヤクザというミステリアスな雰囲気を出したかったので5キロくらい減量はしました。『この人ガムしか食べてないのかな?』というぐらい素顔が見えないキャラクターに仕上げたくて。メガネをかけるということは藤井監督からの提案で、相談しながら今回演じた岡林というキャラクターを演じました」

 

――ドラマでは森田剛さんとのシーンが多いですが現場でのエピソードは?

 

「以前から演劇人として、役者として大尊敬してる森田さんとご一緒できることが、まずものすごく嬉しくて、作品を撮り始めてすぐに『森田さんと僕のバランスはどれくらいがいいか? 背景に何があってこうなったのか?』など森田さんと1時間くらい話し込んだりして、本当に丁寧に丁寧に僕の相談に乗ってくださいました。一緒に作り上げていってくれる方なんです。

 

4、5話を撮影してる時ぐらいかな、休憩中に僕がコンビニにコーヒーを買いに出たのでついでにと森田さんにも買って行ったんです。そしたら次の撮影の時には現場に、僕へのお礼だよと言わずに全員分のレッドブルを差し入れてくださって、人間力のスケールの大きさが違う……って感動したこともありましたね」

 

――主演の桐谷健太(43)さんとはドラマ『ルーキーズ』(’09年)で共演経験があり、久しぶりの再共演だったとか。

 

「はい。僕は『ルーキーズ』はレギュラー出演ではなかったのですが、あのときご一緒していたことを桐谷さんは覚えててくれて、『また共演できて嬉しいよ』って声をかけてくれました。座長として現場を明るく引っ張っていってくれる存在です」

 

――『アバランチ』で映像復帰作品として抜擢してくれたという藤井道人監督との思い出深いエピソードなどはありますか?

 

「たくさんありすぎますが、『アバランチ』の撮影に入る前に、『復帰おめでとう』という内容のラインを下さって、もう心底嬉しくて、そのときのラインのやり取りはスクショした上に、僕と藤井監督の2枚分、Tシャツにしました。藤井監督は着てないんだろうな(笑)」

 

――今後の目標はありますか?

 

「今後また共演してみたい役者さんは、綾野剛さん、小栗旬さん、窪塚洋介さん……。皆さん本当にお世話になった方ですし、すごく優しくて大好きな役者さん。20代前半くらいに、小栗さんの舞台の稽古場に見学で通っていたのですが、そこで演出家の蜷川幸雄さん(享年80)とも出会いました。毎年、200本映画や舞台を観ることが蜷川さんと交わした約束で、それは今でも貫いています。

 

あとは、21歳のときに、1人でニューヨークに1週間滞在したことがあったのですが、そこで見たタイムズスクエアにあるチケット売り場に行けば、売れ残っている当日のチケットが安く購入できるっていうシステムを、演劇の街・下北沢に作ることが目標ですね。自分が演劇という文化の端っこにいたいだけなんです」

 

4月21日公開の横浜流星主演の映画『ヴィレッジ』にも出演。空白期間を経たからこそ、今後の活躍に期待したい!

出典元:

WEB女性自身

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