「台本に書かれている小平太は、自分の立ち位置を理解している。場の空気を読むのが上手というのは演じていて思うし、頭がいいなとも思います。その空気を読む感覚は自分もわかるので、そこが似ているところかなと思っています」
そう話すのは、大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合・毎週日曜20時~ほか)で小平太(のちの榊原康政)を演じる杉野遥亮(27)。「徳川四天王」のひとり榊原康政は、文武に優れ、マイペースでちょっとひねくれた性格と紹介されている。
今回が大河ドラマ初出演の杉野。時代劇に苦手意識があったそうだがーー。
「所作や言葉の面でむずかしさを感じていたので苦手意識がありました。でも、台本には新しい解釈があったりして、もっとフランクにやっていいんだなと思うようになりました。もっとこの時代のことを知りたいと興味が湧くなど、意識が変化しています。それに、大河ドラマはセットがすごい。撮影セットが毎週変わるので、見ていて面白いし楽しいです」
コンビとしての出番も多い、本田多忠勝を演じる山田裕貴(32)については?
「山田くんと僕は、真逆なタイプだとお互いに思っているのですが、誕生日が一緒だったり運命的なものを感じています」
主人公・徳川家康を演じる松本潤(38)との共演の感想は?
「おこがましいんですけれど、松本さんがすごく一生懸命取り組んでいらっしゃる姿を見ると、自分も頑張ろうと思う。そうやってまわりの人に火をつけてくれる方だと思っています」
今後、家康のサポート役として長期にわたり登場する康政だが、周りからの出演の反響を聞いてみると意外な返事が。
「出演できてすごく嬉しいのですが、僕、友達が少ないんです。反響というものをどこで知れるのか……。家族からも、そういえばまったく連絡がないです。『見たよ』とかもない。さすがにそろそろ連絡してよ、と親に対しては思っています(笑)」