8年めの“じゅん散歩”に密着インタビュー!高田純次さんの人生後半の歩き方は「木も見ず、森も見ず」
画像を見る ロケ先では、なるべく相手を褒めるようにしているという高田(撮影:福田ヨシツグ)

 

■“木も見ず、森も見ず”で人生が楽に

 

「そもそも健康の秘訣がわかんないのよ。毎日ルーティンでやってることもないしね。朝起きる時間、寝る時間もまちまちだし、散歩以外はとくにないかな。ただ、僕は20年以上、隔週の仕事で大阪や名古屋に行ってるので、とにかくあちこち動いてる。『じゅん散歩』にプラスαで歩いていることで、健康を維持できているのかも」

 

そんな高田さん、世間から“テキトー男”と呼ばれていることについて、正直どう思っているのか。

 

「そういうふうに言われだしたころは、何かテキトーなことをしなくちゃいけないのかなって、意識したことはあったね。たとえば、トイレに行って用を足した後、水を流さないとか(笑)。ただ、自分では何がテキトーなのかよくわからないから、結局何も考えずに自然体でやってますけど。まぁ、人から“適切な人ね”って言われてもつまらないから、テキトーのほうがいい。実際そう呼ばれるのは嫌じゃないし、テキトーって言われたら、その日は家でお赤飯炊きたいぐらい(笑)」

 

本気なのか、冗談なのか。高田さんには、なぜか人を笑顔にする不思議な力がある。そこで生きづらい世の中でも、楽しく生きる“純ちゃん流”の秘訣を聞いてみた。

 

「自分らしく生きていけばいいんじゃないかな? 僕なんか、まだ自分探しの旅をしてるから(笑)。あまり周りのことばかり気にしても仕方がないでしょ? “木も見ず、森も見ず”でいいと思いますよ。本来は“木を見て森を見ず”だけど、意外と知らぬが仏ということもあるからね。些細なことにこだわりすぎると、本質を見落とすこともあるんじゃないかな。本当は“百を聞いて一を知る”ほうが楽でいいんだけど、これじゃ完全にばかだもんね(笑)」

 

一見、ふざけているようで、じつは世の中を冷静な目で見ている高田さん。さらにこんな真面目なアドバイスも。

 

■いいことなんて人生で1割あればいい

 

「いつもいいことばかりを求めるんじゃなくて、たまにいいことがあるから、それがすごく楽しく感じられる、僕はそう思ってますよ。いいことなんて、人生で1割あればいいほうだと。だからといって、毎日が地獄のようにつらいことばっかりじゃ困るけどね。いいことも悪いことも含めて、あまり周りにとらわれすぎずに生きる。そうすると、ちょっとした楽しいことが、大きな楽しいことになりそうな気がするな~」

 

最近いちばん好きな言葉は“禍福は糾える縄の如し”だという。

 

「意味はあんまりよくわかんないんだけど(笑)、でも、なんかカッコいいじゃないですか。悪いことばかりがずっと続くことはないし、いいことばかりもずっとは続かない。人生ってそのバランスなんじゃないのかな。大谷翔平だって、昨日ホームラン打ったけど今日は打てなかったみたいな……、あっ、これはぜんぜん違う話か(笑)」

 

長年、唯一無二のタレントとして芸能界で活躍を続ける高田さん。10年後、ご自身の未来は?

 

「杖をつきながら『じゅん散歩』のロケをやってるかもよ(笑)。とりあえず、80歳ぐらいまではやりたいな。いま76歳だから年齢的には老いてきてるけど、精神的にはまったく老いを感じてないよ」

 

高田さんを見習って、自分らしさ全開で生きるが勝ち!

【関連画像】

関連カテゴリー: