“55歳で初婚”床嶋佳子「“心を開いた”ことで主人と出会えた」
画像を見る 「結婚3年を迎えますが、改めて幸せだなと感じています」と語る床嶋佳子

 

■「好き」という気持ちが日々の暮らしの助けに

 

「すてきな人に会えてありがたいなと、いまでも思います。たとえば、思い切りけんかしても、『好き』という気持ちが助けてくれるんです。何もかもすべて合う人はいないでしょうし、条件で探したとして、その条件が崩れたときに一緒にいるのがつらくなりそうじゃないですか? 私はそう思うんです」

 

その「好き」という感覚をつかむこと自体が難しいように感じるが、努力で培うことができるようだ。

 

「感覚や感性は磨けると思っています。たとえば自然に触れて心が動いたときに、『私はこういうものが好きなんだ』とインプットして、自分の感性を開いていくんです。何が好きで何が嫌いなのか、客観的に観察しながら、感性を磨いていくような感じです。いま思うと、40代の悪循環時代は、自分で感性を閉じてしまったんでしょうね」

 

この感性を衰えさせないためにも、「後半の人生を2人で楽しもう」と考えているという。

 

「だから主人にも、時間ができたら旅行しようと言っています。本当に仕事で忙しい日々を送っていて、頭が下がります。主人の仕事が一息ついたら、これまで味わっていないものをたくさん共有したいと思っているんです」

 

2人の時間が増えていくことが、晩婚のよさなのかもしれない。

 

「私も仕事がありますけど、若いときのように、がむしゃらに働く時期ではなくなってきたので、お休みの日には可能な限り趣味などを一緒に楽しめたらいいなと思っています。全然違う2人が出会って、受け入れられない部分もあったけれど、少しずつお互いを理解することで、心から楽しめるようになっています。50歳を超えて、こんな体験ができるとは思っていませんでした」

 

人生100年時代、心が豊かになる結婚生活を満喫してほしい。

 

【PROFILE】

とこしま・よしこ

1964年9月23日生まれ。福岡県出身。元バレエダンサー。1991年、27歳のときに女優に転身。ドラマや舞台のほか、近年はバラエティ番組にも出演している

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