小林幸子 10歳で歌手デビュー、不遇の15年を経てつかんだダブルミリオン
画像を見る 「まだまだ歌ってみたいジャンルがある」と話す小林さん(撮影:加治屋誠)

 

同期の司会者は、小林さんをこう言って紹介した。

 

「さっちゃんは、紅白はずっと見るものだと思ってきました。でも、違います。今夜、初出場歌手として立派に歌います。頑張り屋のさっちゃんに、どうか拍手を!」

 

頭を深々と下げた小林さん。鳴り響く万雷の拍手が聞こえてくる。

 

「それで顔を上げたら1階席、2階席、3階席……NHKホール全体のお客さんが『おめでとう!』と。あの光景は忘れられません」

 

26歳で初出場して以来、紅白には33年連続で出場。見る者を圧倒する。ド派手な衣装は年末の風物詩ともなった。

 

古希を迎えた今でも、ボーカロイド曲に果敢にチャレンジするなど活動の幅を広げ、「ラスボス」「サチリン」のニックネームで若い世代からも支持を集めている。

 

「まだまだ歌っていないジャンルもあると思っていて。常々思ってるのは『時間が足りないな』ってことなんです」

 

歌手・小林幸子の進化はまだまだ止まらない。

 

【中編】小林幸子 圧巻の“ラスボス衣装“のきっかけは「あがり症対策」だったへ続く

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