■「今もネタを考え続けている」
――そういった恥ずかしさは吹っ切れて行くもんなんですか?
久本:吹っ切れましたよ。それはしゃあない。
喰:その時代はね。女性が笑いを取るのに照れたり女を出したらダメだったんですよ。男はその時代からすでに笑いのためにケツ出したりしてましたが女性ではいなかったんです。その先陣を切ったのが久本。
――そういった久本さんの下ネタを周りの男性劇団員はどう見てたんですか?
梅垣:ひょっとこやコーヒー豆のネタを話で聞くと下品に聞こえるかもしれないけど、やっぱり演じ切ってるというのがあるから下品に思わないんですよね。
久本雅美という女性がやっているわけではなくて舞台に上がるとまた違うキャラクターに見えるから面白いですよ。
――最後に「シン・シンワハハ 40」の見どころを教えてください。
喰:全部新作です。今回は久本の七変化じゃないけど短いキャラクターネタをかなり多くちりばめたいなと。
――それは久本さんが新ネタを考えないといけないということですよね
久本:はい。毎回ですよ。
――大御所になった今でもネタを考えているんですね。
久本:今だに考えてるよ。でもね、それが自分の宝になるんです。トークネタだったらバラエティ番組でも生かせるし、でも下ネタのときはいっさい生かせられないんですけどね(笑)。
(取材・文:インタビューマン山下)