■自宅に侵入した泥棒の恐ろしすぎる正体
――一人でいる寂しさはなかったですか?
すが:寂しいときもありましたね。そんなときは壁の薄い木造の一軒家の家に行って、家族団らんの声を聞いていました。
――それは寂しいですね(笑)。家族のあたたかさを少しでも体感しようと。
すが:これはちょっとやりに行っているところはありますけど。茶碗にごはんを盛って、団らんの声を聞きながらご飯を食べてみたりとか。でも急に冷静になって「なにしてんのコレ!」ってなって、やめましたけど。
――一人でいて怖い思いをしたことはなかったですか?
すが:泥棒に入られたことがありました。
――え!それは怖いですね。
すが:僕の家の隣に老夫婦が住んでて「ハンバーグを多めに作ったからあげる」とか。向かいのおじさんが「山菜採れたからやるよ」とかあって。
――そういうご近所付き合いがあれば、少しは安心ですね。
すが:田舎なんで別にカギとか閉めないじゃないですか。夏場で寝付けなくて起きてたら夜中の2時ぐらいに家の庭のジャリの音が聞こえて、茶の間の網戸をギィーってゆっくり開ける音がして。「絶対泥棒だ」と思って。それで僕は筋トレ用の棒と携帯電話を持って、携帯のライトを手でおさえて足元を照らしながら2階の部屋から降りていったんです。そしたら懐中電灯でリビングが照らされてて。「うわ、確定で泥棒だ」って。
――これはだいぶ危険ですね。
すが:そのタイミングで友達から電話がかかってきて。そしたら泥棒もびっくりしてダーンってなにか物を落とす金属音がして、バァーって逃げて行ったんですよ。
――結果的に電話が鳴ってよかったですね。
すが:それでリビングの電気を点けたら鎌が落ちてて。
――え!鎌!?怖すぎるでしょ!
すが:「殺されるとこだった」と思って。それで警察に連絡して1週間ぐらいで捕まったんですけど、向いの僕に山菜をくれてたおじさんが犯人だったんですよ。
――え! めちゃくちゃ怖いじゃないですか!そんなことがあったらさすがにお父さんに家に帰ってきて欲しくなったんじゃないですか?
すが:一応、親父にも泥棒が入ったことを言ったんですけど「なにしてんだ、おまえがやっつけろよ」って言われました。
――いやいや、相手は鎌を持ってたのに危ないでしょ(笑)。