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「主演が斗真くんですし、新感線ですし、楽しいことになるだろうなあという予感があって、自分も交ぜてほしいと思いました。歌と踊り、そして、主演の生田斗真という“圧倒的スターの存在”が見どころです」

 

劇団☆新感線の最新作となる、いのうえ歌舞伎『バサラオ』に出演する中村倫也(37)。今作で主演を務める生田斗真(39)は、’16年に舞台『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』で共演して以来、プライベートでも交流を深めてきた盟友だ。

 

「20代のころ、同世代の俳優と一緒にお酒を飲むのが苦手で。飲んで喧嘩になるほうが仲よくなれるみたいな感じが嫌だったんです。斗真くんと仲よくなったのも、この人もそういうのが苦手なんだなと思ったのがきっかけでしたね。優しくて誠実な人で、役者としての向上心は、人には熱く語らなくてもきちんと持っていて、しかもトライする人だから信頼できる。8年前に共演したとき、人前に立つ者としてだてじゃないなと思いました。やっぱり幼いころから見せ方というのを見たり、教わったりしてきた人だから、積み重ねてきたものが違うんですよ」

 

今作で中村が演じるのは、生田扮するおのれの美貌を武器に天下取りを目指す男・ヒュウガの参謀となる謎多き男・カイリ。

 

「斗真くんは、圧倒的なナルシシズムを確立しなければならない。あんな色男だけど、恥ずかしがり屋な彼には負担が大きいと思います。お互いの役割をきちんとこなしつつ、ヒュウガとカイリがどのように交じり合っていくのか、そこが楽しみですね。たぶんね、ふだんから仲のいい人が真面目に芝居しているのを見ると、半笑いになるんです。でもそうすると、斗真くんが素に戻っちゃうと思うので、彼が見ていないところでニヤニヤしようと思います(笑)」

 

また、新感線の看板俳優でもある古田新太と新感線の舞台で初共演となる中村。

 

「古田さんって、みんなが力を込めて表現しようとするところも、淡々とさらさらっと流していくような印象があって、おそらくそれは、表現というものの確信を得ているんだろうなと思うんです。今回は、力の抜き具合を盗みたいです。十数年前、古田さん主演の舞台『ロッキー・ホラー・ショー』(’11年)で共演したとき、観客を楽しませて拍手をいただくという舞台の醍醐味を初めて実感して、人生が変わりましたし、舞台人としての自分の指針ができたんです。僕も、当時よりも古田さんがやっていることを正確に把握できるようになったと思うので、ひさしぶりにご一緒するのが本当に楽しみです」

 

(ヘアメーク:Emiy、スタイリング:戸倉祥仁/holy.)

 

【INFORMATION】

2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演
いのうえ歌舞伎『バサラオ』(作:中島かずき/演出:いのうえひでのり)

7月7日~8月2日まで福岡・博多座にて、8月12日~9月26日まで東京・明治座にて、10月5~17日まで大阪・フェスティバルホールにて上演

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