写真を待ち受けにすれば「大金が手に入る」。そんな信仰が生まれるほど、カリスマ的な人気を誇る“大物マダムタレント”アレン様。
今回、初のエッセイ本『アレン様は大変!!ぉ怒りになられてます。』(KADOKAWA)の出版を記念して、悩める読者の人生相談にのっていただきました。
【相談①】
私はここ数年、彼氏ができません。何人かとデートしてみたのですが、だんだん相手のマイナスな面が見えてきて、幻滅してしまいます。どうしたら人のいいところを見られるようになるでしょうか?
【アレン様のお答え】
人と人は分かり合えないの、当たり前に。
だから、誰かといい関係を築きたいなら、あえて距離をとりなさい。
単刀直入に言うと、人間のいいところだけを見るのは絶対に不可能です。どんなに親しい人でも、長時間一緒にいたら必ずマイナスな一面が見えるから。ヮタクシも親と24時間一緒にいたら10回はイラッとする瞬間があります。でも、たとえば2時間しか会えないとなったら、嫌なところがあっても許せるくらい、その時間が大切になるでしょう?
人と人は分かり合えないの、当たり前に。だから、誰かといい関係を築きたいなら、あえて距離をとりなさい。ヮタクシは親でも友達でも、大切な人とは長時間一緒にいないように心がけてます。そうすると、会っている間は一生懸命話そうとするし、より盛り上がるじゃない? すると相手のことを前よりもっと好きになれるんです。
夫婦だってそう。ずっと同じ部屋で生活してたら、嫌なところだらけになるわよね。だから寝室は絶対に別にしたほうがいいです。
ヮタクシは、友達との旅行も1泊が限界! しかも部屋もフロアも別々にします。観光とご飯は一緒に行くけど、ホテルに着いたら「また明日!」ってバイバイ。それぞれ家に帰るのと一緒よね。だって、お風呂とかトイレって気を使うじゃない? クソが出てさ、流れなくなって「ごめん、便器つまっちゃったから、ロビーのトイレに行ってくれない?」なんて地獄じゃん!
他人はもちろん、血がつながっていたって、価値観も違えば生きてきた環境も違う。だから分かり合えるわけがないの! それをわかったうえで、相手の存在を当たり前に思わないような距離感をつかむ。それが、いい人間関係を築くコツですわよ。
【相談②】
私はケチな自分にウンザリすることがあります。光熱費がもったいないと暖房もつけずに、寒い部屋で在宅ワークをしていると、自分のケチさ加減がバカバカしくなります。どうしたらケチな性格が改善されますでしょうか?
【アレン様のお答え】
お金のことを心配する前に、寒いんだったら暖房つけなさいよ!
正直問題、ヮタクシは貯金をいっさいしないです! 意味がないから。だって、人は1時間後に死ぬかもしれないじゃない!
まず、この方に言いたいのは、自分の気持ちにわがままに過ごしなさいということ。ケチうんぬんは置いといて、寒いんでしょう? お金のことを心配する前に、寒いんだったら暖房つけなさいよ!
ヮタクシはね、お金の問題というのは、あとから考えることだと思っていて。今すぐ払えなかったら、2ヶ月後にでも払えばいいのよ。カードを切っちゃったけど払えないってなったら、分割に変えてもらうとかさ。本当に厳しかったら、生活保護って最後の砦があるじゃん! だから余裕なの、ヮタクシ。
それにァンタね、暖房はつけないのに仕事でパソコンはカタカタやって、電気代使ってるんでしょう? ヮタクシからすると、ハチャメチャよ?
光熱費をケチるなら、水道代がかかるからって風呂に1年も入らないなんてことある? スマホ代がもったいなくても、スマホは捨てないじゃない! 狂い上げてるわよね、正直問題。ケチるならとことんやりなさいよって思うわよ。
それができないんだから、自分の欲に忠実に生きましょうよ。
ヮタクシ思うんだけど、こういう中途半端にケチになっちゃう人は、頭の中に「老後」ってキーワードがこすりつけられてるのよね。でもさ、老後まで生きてるって保証はどこにあるの? もう一度言うけど、1時間後に心筋梗塞で死んでるかもしれないのよ? だから40年後のことは40年後に考えればいいの。
でも勘違いしないでほしいのは、その日暮らしをしろってわけじゃないこと。ただ、今自分ができることを精一杯やろうって意味です。
たとえば「老後のために」って若いころずっと我慢して、1億円貯金できましたってなって。でも自分が65歳だったら、海外旅行に行く元気はないかもしれないじゃない? 物欲も、そのころにはなくなってるかもしれないわよ。
お金はあるのに、体力も気力もない。それはもう意味がないってことなんですよね。
この方もね、暖房をつけずに極寒のなかパソコン打ってて、最後に残るのは冷え性の体だけなんてことになるかもしれませんよ。
もちろん老後のことは大事なんだけど、ヮタクシは自分が楽しいと感じられるうちに、やりたいことは全部やっておくべきだと思います。
もし何かあっても、最後は国が助けてくれるから!
【PROFILE】
アレン様
大物マダムタレント。生きる幻。「怒りを我慢しない」「やりたい事は全部やる!」をモットーに、日々、嫌な事にはNOを突き付けブチ切れまくり、この大地獄の世の中で、楽に生きていける術を発信。幼少期から波瀾万丈な人生を歩んできた結果、どんな時も自分を最優先する生き方を貫く姿が、ファンの生きる道標となっている。
【INFORMATION】
『アレン様は大変!!ぉ怒りになられてます。』(KADOKAWA)
ダ・ヴィンチWebの大人気連載を書籍化したフォトエッセイ。アレン様がブチ切れたエピソードや、怒りの感情の発散方法についてまとめられている。
