手取り30万円の安定を捨てて…ロッチ中岡「引退して5年の僕が再びお笑いを選んだ理由」
画像を見る コカドが相方に逃げられなかったらロッチは存在しなかった(撮影:夛留見彩)

 

■結婚資金を取り崩して下積み時代を乗り切った

 

――よかったですね。でもそこからしばらく仕事がなくて二人は共同生活をしてたんですよね。生活は苦しかったですか?

 

コカド 中岡君はそのとき5年間貯めた結婚資金がたっぷりあったんで全然大丈夫で(笑)。

 

中岡 そうですね。週に1、2回バイトして後は貯金を取り崩してたんでお金の苦労はしてないです(笑)。

 

――コカドさんは苦しかったのでは。

 

コカド そうですね。毎週ファミレスでみんな集まってネタ作りをしてるときに、ドリンクバーだけ頼んで。ご飯は頼めないんですよ。お金無いから。それでお腹が空いたら1人ずつ外に出てコンビニでパンを買って店の前でバーって食べてまたファミレスに戻ってました。

 

中岡 僕はお金あるんでちゃんとご飯も頼んで食べてました(笑)。

 

――ご飯おごってあげてくださいよ(笑)。かわいそうでしょ。その頃の芸人の給料はいくらぐらいだったんですか。

 

中岡 ないです。ゼロです。

 

――ゼロ!それはひどいですね。そういった状況を脱したのはいつですか?

 

コカド そこから2年後ぐらいの2008年に『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)に出てた人気者を集めて『THE THREE THEATER』(フジテレビ)という番組が始まったんです。そこに「長いコントをやるんだったらロッチやな」という理由で僕らを入れてくれたんです。それで給料を月2、30万もらえるようになったんでバイトもやめれました。

 

中岡 僕も貯めてた結婚資金が尽きかけてたんで、危なかったんですが助かりました。

 

――よかったですね~。そこから軌道に乗って今年20周年を迎えることができました。今後のロッチはどのような活動をしたいですか?

 

コカド 毎年の単独ライブは続けたいですね。

 

中岡 お客さんが来てくれる限り。

 

コカド お客さんに求められる限りはやりますが、求められなくなったらやめます。

 

中岡 300席ぐらいの劇場で3回公演できるうちはやりますが「チケット売れなくて」とか言われ出すともうしんどいです(笑)。そうなったらロッチとしてはハズいので『コカド君と中岡君』というタイトルでやるかもしれません(笑)。

 

コカド そうですね。『コカドと中岡のおもしろライブ』

 

――それだと余計にチケットが売れないでしょ(笑)。

 

コカド そうですね(笑)。そうならないように今後も頑張ります!

 

芸人の収入がゼロで中岡さんが貯めていた資金も尽きかけたときにコント番組のレギュラーが決まりました。ロッチはコントに救われたと言っても過言ではないでしょう。中岡さんがコントのセリフを覚えられなくなっても諦めずに続けて本当によかったですね。そしてこれからもロッチはコントと共に芸人人生を歩んでいくことでしょう。

 

(取材・文:インタビューマン山下)

 

【PROFILE】

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人、ライター、「山下本気うどん」プロデューサー、個人投資家、ファイナンシャルプランナーとして活動中。

画像ページ >【写真あり】フラれた話をなぜか大爆笑で話す中岡(他3枚)

出典元:

WEB女性自身

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