「夢には締切がない」森口博子 50代で初めてレコ大のステージに…若者世代からも歌唱力絶賛された“転機”【デビュー40周年】
画像を見る 今年、芸能生活40周年を迎えた森口博子さん

 

■「泣きながら曲を書いてくれた広瀬香美さん」

 

40周年記念アルバム『Your Flower ~歌の花束を~』は、そんな森口さんの集大成ともいえるアルバムだ。これまで楽曲を提供してくれたことのある売野雅勇さん、岸谷香さん、木根尚登さん(TM NETWORK)、西村由紀江さん、西脇唯さん、ニール・セダカさん、畑亜貴さん、平松愛理さん、広瀬香美さん、前山田健一さん、と豪華メンバーが終結し、新曲を書き下ろした。しかし制作にあたって、トラブルもあった。

 

「今年5月のライブ中に転倒してしまって、左足首を剥離骨折して2カ月ぐらい車椅子と松葉杖の生活になってしまいました。仕事もいろいろキャンセルになって、落ち込んでタモリさんに電話しました。『いいとも』でレギュラーだったころから、中学校の後輩としてずっと可愛いがってもらっていたので。

 

『アルバムの制作やアニバーサリーコンサートも控えてるのに本当に悲しすぎる。40周年のタイミングでこれは神様から何の試練なんですかね』って話したら、タモリさんは『アルバムがじっくり作れるじゃないか』って言ってくれたんです」

 

「森口は歌が大好きで、歌があるんだったら、今できること、今歌える歌を精一杯やればそれでいいんだよ」。40代のときにかけられた、そんなタモリさんの言葉も思い出した。怪我をした事でスタッフのみなさんも時間に余裕持たせてくれて、アルバムの制作に集中できたという。森口さんも納得の作品に仕上がった。

 

「広瀬香美さんとは30年来の親友で、私が悩んでた頃とか、いろんな時代を知っているんです。だからファンのみんなとの関係、広瀬さんとの友情を全部曲に詰め込んで書いてくれて。それで広瀬さんが『いろんな人に楽曲を提供してきたけど、泣きながら書いたのは博子ちゃんが初めてだった』って言ってくれて私も号泣でした。

 

『歌手も女優もミュージカルもやってる博子ちゃんだったら、歌い出しを芝居っぽく始めたらすごくいいんじゃないかな』って。それで、ため息から始まる歌になりました。流石のプロデュース力とアイディアでジーンとくるドラマティックな大作です」

 

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出典元:

WEB女性自身

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