「楽しそうにご飯を食べればいい仕事でしょ?」スザンヌ 32歳での高校再入学を決意させた息子からの「無邪気な一言」
画像を見る 32歳から“学び直し”を始め、この春、大学卒業をはたしたスザンヌ(写真:本誌写真部)

 

■15年ぶりの母校で、ゼロからの学び直し

 

その思いを胸に、かつて中退した高校の通信課程への再入学を決意。高校2年で中退していたものの、単位はそのまま残っていた。さらに、コロナ禍で授業がオンライン対応になっていたことも追い風となり、32歳で再び学びの場に戻ることができた。

 

「仕事のスケジュールを調整すれば、できないことはないと思ってチャレンジしました。在学当時の先生たちがそのままいらっしゃって、『山本(注:本名)、元気だったか!』というふうに声をかけてくれて、うれしかったですね。勉強のやり方も本当に丁寧に教えてくださいました。先生たちの支えがなければ、続けられていなかったと思います」

 

一方で、32歳からの学び直しには、年齢ならではの壁もあった。

 

「サプリでも飲みたいくらい、記憶力や集中力の衰えを実感しました(笑)。高校時代に習ったことも、ほとんど覚えていませんでした。だから、単語や公式を繰り返し覚えるところから始めました。ただ、年齢を重ねたぶん、先生の話の中で『ここが大事なポイントだ』と勘が働くようになっていたんです。記憶力や集中力は落ちても、経験をもとにメリハリをつけて学べる。それが、大人になってから学び直す強みだったのかもしれません」

 

高校に再入学後は、毎朝4時に起き、息子が目を覚ます前に勉強する習慣を身につけた。

 

「朝に勉強するスタイルをずっと続けていました。夜は電話やメールが来たりして気が散ってしまうんですけど、朝だと余計な情報が入らないから集中できるんです。息子を学校に送り出した後、日中はオンラインで授業を受け、仕事もして。テスト前やレポートの締め切りが迫っているときは、息子を寝かしつけた後に夜遅くまで勉強することもありましたね」

 

仕事、子育てをこなしながら時間をやりくりしての学び直しは、生活だけでなく親子の関係にも変化をもたらした。一緒に机に向かう時間が生まれたのだ。

 

「息子の小学校の宿題と、私の高校の課題を一緒にやる時間ができて。『どっちが早く終わるか競争しよう』って言いながらやっていたんですけど、それがもう本当に宝物みたいな時間で。高校に再入学していなかったら、あの時間は絶対に生まれなかったと思うので、やってよかったなって心から思いましたね。一緒に学ぶ経験ができたことは、大きかったです」

 

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出典元:

WEB女性自身

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