■「死んでください」と書かれても「まだ死ねない」アンチの言葉もプラスに変換
――最近は、容姿をネタにすることを避ける風潮もありますが、クロちゃんもイジられる機会は減りましたか?
「いや、ボロクソ言われていますよ、いまだに。スキンヘッドだから『ハゲ』とか『ひげだるま』とか『親指みたい』とか。SNSに『死んでください』って書き込まれることもあります。
でも、『いや、俺、1アップしてないからまだ死ねないけど』って返します(笑)」
――すごい切り返しですね。
「昔は言われるたびに腹が立ったし、悔しくて落ち込むこともありました。でも、言われたことで『頑張ろう』と思えるきっかけにもなる。
もちろん、全部が全部、いいものだとは思いません。でも、一見悪口のようでも、言われたことによって返しがうまくなった部分もあるし、よく読むと『たしかに、そういうところもあるよな』と納得できることもあるんです。
じつは、こっちが勝手にアンチ認定しているだけのことも、結構多いと思います」
――すべてを真正面から受け止めるのではなく、使えるものは使うということですね。
「そうですね。嫌なことを言われたからって、全部をマイナスに受け取る必要はないと思います」
■「髪があったら、ここまでの引きはなかった」若ハゲがくれた芸人としての武器
――22歳で若ハゲが発覚したことを、今はよかったと思いますか?
「髪を伸ばしてモテようと思っていたときに若ハゲだとわかったので、当時はショックでしたよ。
でも、あれがあったからこそ、今の自分のキャラクターができたし、人から何かを言われることへの耐性もついた。これは結構大きかったと思います。髪の毛があったら、ここまでの引きはなかったかもしれないですからね。
弱点は絶対に長所だと思っています。そうじゃないと、自分の人生が動かないですから」
――コンプレックスも、自分次第で武器になるということですね。
「そう! 自分が嫌だと思っているところも、見方を変えたら強みになるかもしれない。
だから、気にしすぎて自分の可能性を狭めるのはもったいないと思います」
――可能性といったら、熱烈なラブコールを送っていたみちょぱさんにお子さんが産まれて、もうクロちゃんとの未来は……。
「みちょぱは、もう手が届く存在じゃなくなっちゃいました。次に生まれるときは、みちょぱの子どもになりたいです!」
若ハゲというコンプレックスも、容姿への心ない言葉も、さらには自宅の監視カメラまで、独自の発想でプラスに変えてしまうクロちゃん。「弱点は長所になる」と語るその言葉には、30年近くスキンヘッドを貫いてきた男ならではの説得力があった。もっとも、みちょぱへの恋心だけは、来世に持ち越すことにしたようだ。
