「以前は個性だったのに、いまはスキンヘッド芸人が多すぎて、ひと番組にひと枠しかないスキンヘッド枠を取られて困ってます!」
そう嘆くのは、お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃん(49)だ。
たしかに、芸人界はいまやスキンヘッド戦国時代。本人いわく、スキンヘッド歴は井手らっきょ(66)に次ぐ古株だという。
しかし、クロちゃんが頭を丸め続けているのは、単なるキャラクターづくりではない。じつは22歳のころ、髪を伸ばしてモテようとした矢先に、頭頂部の薄毛が発覚したという苦い過去があったのだ。
なぜ、30年近くスキンヘッドを貫いているのか。そして、SNSで容姿をイジられても前向きでいられる理由とは。クロちゃんに、その波瀾万丈(?)な頭髪遍歴と独自の人生哲学を聞いた。
■「卒業式にきれいな格好で出席したくて」T字カミソリで頭を丸めたら、まさかの大好評!
――スキンヘッドになったきっかけを教えてください。
「短大のとき、先輩の卒業式に参加しなきゃいけなかったんです。でも、僕はきれいなスーツを持っていなかった。それで、せめて髪の毛だけでも剃って、きれいにしていこうと思ったのがきっかけです。
自分でT字カミソリを使って剃ったんですけど、めっちゃ血だらけになりました(笑)。でも、周りからは『めちゃくちゃ似合ってるじゃん』って言われて。
当時は原哲夫による漫画『花の慶次』の岩兵衛に憧れていたので、一石二鳥でいいなと思いました」
――そこからずっとスキンヘッドを続けているのでしょうか?
「いや、一度、髪を伸ばしたことがあるんですよ。じつは20歳まではアニメや漫画の女性にしか興味がなくて、生身の人間が好きじゃなかったんです。
それが20歳の誕生日に、母親から『頼むから生身の人間を好きになってくれ』って泣かれて。僕、ちょっとヤバいんだと思って、そこから生身の女の子を好きになる努力を始めました。
まずは108キロあった体重を、半年間で66キロまで落としたんです。チェッカーズのフミヤさんみたいな感じの子が女の子にモテていたので、僕も髪を伸ばし始めました」
――かなりのイメチェンですね。
「髪がちょっと伸びたころ、友達とファストフード店に行ったら、『なんか薄くない?』って言われたんです。
その店が鏡張りみたいになっていたので、自分でも見てみたら、たしかに頭頂部が薄くなっていた。22歳くらいのころですね。
せっかくモテようと思って髪を伸ばしたのに、まさかの若ハゲ発覚ですよ。それでもう、髪は伸ばさないって決めました」
「毛という毛を金髪に」髪でできないオシャレは全身で発散!
――いろいろな髪型に挑戦したいという葛藤はありませんでしたか?
「金髪にしてみたい願望はありました。だから、眉毛も脇毛も下の毛も、髪の毛以外の毛という毛に脱色剤を塗り込んで、本当にまっ金々にしたこともあります。髪の毛にできないことを、体毛で発散したんでしょうね(笑)。
それに、何かあったらカツラをかぶればいいと思っているんです。昔はキャバクラに行くときもカツラをかぶっていました。
『クロちゃんだってバレるからモテないのかな』と思って、カツラをかぶって、あまりしゃべらないようにしていたんです。でも、結局、声を出した瞬間にバレちゃう。だから、もうかぶらなくなりました」
――現在、毛根はどのくらい残っているのでしょうか?
「耳の上あたりは残っているけど、頭頂部は完全にないです」
――もし髪を伸ばしたら、ワンワンニャンニャンの菊池さん(46)のような感じですか?
「認めたくないけど、あんな感じじゃないですかね。
一度、先輩に『髪を伸ばしてみろ』って言われたことがあるんです。でも、まだら模様みたいな頭になるから、絶対にやりたくないって土下座しました」
