アメリカを代表する恋愛小説家、二コラス・スパークス(『メッセージ・イン・ア・ボトル』『きみに読む物語』など)が2002年に発表し、全米で800万部売上げ、世界28カ国で出版が決定したベストセラー作品『最後の初恋』(原題『Nights in Rodanthe』)が、リチャード・ギア×ダイアン・レインという贅沢な2大スター共演で映画化。公開に先立って世界各国から集まったジャーナリスト(アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、カナダなど・・)を対象に合同記者会見が行われました。場所はL.A.にあるフォーシーズンズホテル。リチャード・ギアといえば、思い浮かべる大ヒット作品『プリティー・ウーマン』。この映画の舞台となったビバリーウィルシャーホテルにもほど近いフォーシーズンズホテルもリチャードとダイアン二人のイメージにピッタリのゴージャスなホテルだ。物語の舞台はノース・カロライナにあるロダンテという海辺の小さな田舎町。日々の生活に疲れ、この町のロッジを手伝うためにやって来たエイドリアン(ダイアン・レイン)とそのロッジへとやって来た唯一の客、医師のポール(リチャード・ギア)とが出会う大人のラブストーリー。やがてロダンテの町には大きな嵐が襲い、彼らの一生を左右するようなロマンスへと展開していく・・・・・。監督、原作者、プロデューサーの会見に続いていよいよ、リチャードとダイアン二人の登場。両肩のところがフワッと丸く、胸の部分が大きくスクエアに開いた茶色の上品なワンピースを着たダイアンと、ブルーのシャツにブルージーンズ、グレーのジャケットは少し白髪の増えた髪の色と上手くコーディネートされ、洗練された大人の雰囲気を漂わせたリチャードが、映画の中同様、まるで長年の恋人であるかのように息のあった仲睦まじい様子で現われた。といのも、『コットン・クラブ』『運命の女』と続きこの作品で、なんと3度目の共演という二人。リチャード・ギア(以下R)「1度目はOK!2度目はまぁ~まぁ~良かったよ! 3度目はホームランだね!」ダイアン・レイン(以下D)「リチャードに会うと、とてもホットするの。離れているときの方が長いから」R 「クリスマスカードを交換して、年に1、2回電話で話すくらいかな?あとは10年ごとくらいに映画で共演してまた10年後に再会してって、同じことを繰り返すんだ(笑)おかしな関係でしょ? お互いに素晴らしい結婚をしていて良かったよ(笑)」原作者の二コラスは大の手紙魔(!?)のようで、「記念日や何かにつけて妻に手紙を送るんだ。古いタイプかもしれないけど、送るのも好きだし、彼女も喜んでくれているよ。うちはHAPPY LIFEにHAPPY WIFEだ!」というだけあって、たくさんの手紙を交換するシーンが映画にも登場する。R 「残念ながら(カードを除いて?)ダイアンからは1度ももらったことがないよ(笑)彼女からの手紙をずっと待っているんだけどね。」D 「その願い、叶うかもしれないけど、どんな手紙がいくかわからないわよ~(笑)。私ってとてもセンチメンタルな人間なの。手書きで書かれたものを特に大切にしていて、家族からもらった手紙なんかを入れているBOXがあるんだけど、いつまでも大切に保管しているの」R 「そう、ダイアン宛てのものじゃなくてもね(笑)。彼女はきっとこの会見が終わったあと、この部屋を歩き回ってどんな小さな紙切れでも手書きのものなら拾って集めてまわるよ~」(全員大爆笑)(Part2へ続く)『最後の初恋』リチャード・ギア×ダイアン・レインのロマンチックが止まらない会見 Part214歳でデビューしたダイアンは現在43歳。二人の娘のお母さんでもあるなんて信じられないほど美しく、女優という仕事も持ち、多くの女性から支持され、憧れる女性である。映画の中では、身勝手な夫の妻や彼女を怒らせる思春期の娘の母役を演じているが、『RED BOOK』10月号のインタビューに応えたダイアンは「I Love My Married Life!」と私生活はとても充実していて、良好な様子を語っていた。D 「いつでも、親の役をやるのはとても大変で挑戦よ。子育てをしていると、後から気がつくことがたくさんあるの。自分自身にも、世界についてとても勉強になるの。いつまでも綺麗でいる秘訣? 難しい質問ね~。神様と一緒に控えめに歩きつづけることかしら?控えめに質素に暮らしていれば、触れるものすべてが美しく感じられて、内側からも外側からも綺麗でいられるものよ」ここで、ブラジルの記者から二人にラブシーンでの様子を聞かれると・・・・R 「ラブシーンは簡単だったよ。僕はダイアンのことが好きだからね。お互いよく知っているし、尊敬しあって信頼しているし、お互いの境界線がわかっているからね。初めての共演者だと戸惑うこともあるけど、僕らにはその必要もなかったしね」D 「その上、いろいろと試してやってみてはやめる、リチャードの消去法もわかったわ(笑)」R 「そんなことやってないよ(笑)」D 「あらそうかしら?」と、まるでおしどり夫婦さながらのやりとりを繰り広げてみせた。そんなダイアンに夢中で素敵なラブシーンをみせてくれたリチャードだけど、最もロマンチックと感じる場所はとの質問には・・・・R 「妻といる場所のすべてさ! 今日もここへは一緒だよ」D 「まぁ! それを越えるほどの言葉はみつからないわね」とコメント。リチャードと奥様のキャリー・ローウェル(元ボンドガール)が、ホテルに入ってくるところを、たまたまロビーにいて見かけたという女性に話をきいたところ、腰に手を回してゆっくりと奥様をエスコートして歩く姿は、それはそれは素敵だったとのこと。またある国の記者からは、二人が映画史上におけるロマンチックカップルランキングの5位内に入ってるという情報を聞かされて・・・R 「それはどこの国のランキング?」D 「それはとっても嬉しいわ」R 「僕達はとてもバランスがよく、ダイアンの様な素敵な女性とこの仕事ができるということは、とても素晴らしいことだと思っているよ」と嬉しそうに応える姿がとても印象的だった。大きな瞳をクルっと輝かせながら、頬杖をついて優雅に紅茶を口にし、時には身振り手振りをまじえて応えていたダイアンと、映画の中同様に、物静かに淡々と話しながらも、とてもフレンドリーに時には冗談を交え記者を笑わせながら多くを語ってくれたリチャードの二人。「ダイアンとのケミストリーは最高で、僕たちはいい関係にあるからいい作品に出来上がった。他の人が演じていたら上手くいっていたかわからない」「海岸、潮の香り、撮影中には気がつかなかったものが、出来上がった映画をみてすごくロマンチックに感じたわ」と本人たちも太鼓判を押す自信作へと仕上がったようだ。“ロマンチック”という言葉が終始登場したこの会見。二人の良好な関係がそのままスクリーンにもあらわれた、極上の大人のラブストーリーがまたひとつ誕生した。最後に、会見が終了してざわめき出したところ、席を立ったリチャードに「今度はいつ日本に来てくれるか」たずねてみたところ応えてくれた言葉が「・・・・・HACHIKO・・・・HACHIKO・・・NEXT SPRING!!・・・・」と周囲の雑音に混ざって聴きとれた。わかりました! 来年の春、渋谷のハチ公前で待っています!(って違うでしょ! ハリウッドで製作中の『ハチ公物語』リメイク版の話だと思います)【会見こぼれ話】会見中、二人のテーブルの前に置かれた、たくさんのレコーダーをみてR 「今この瞬間、僕がまさに興味をもっているのはこの技術の進歩だよ!」といって、誰かのiPodを持ちあげると、R 「15年前のこういった会見を思いだしてみてるんだけど・・・・これは誰の? 音楽も録音できるの? このちいさなiPodでちゃんと録ることが出来る?信用できる?」D 「ピアノも録音できるかしら?」R 「僕にも使えると思う?僕はこのタイプの時代だな~(といって誰かのカセットテープレコーダーを持ち上げる)だってこっちの方がリアルだよ。カセットにちゃんと保存できるし、こっちのは、今この部屋で何か起きたら消えちゃうでしょ?」と、様々なレコーダーを目の前にして、59歳のリチャードはびっくりした様子のお茶目な姿をみせてくた。