0880 世界でいちばん美しい歌声を持つイギリスの歌姫、サラ・ブライトマンが5年ぶりのソロ公演『シンフォニー・ザ・ワールド・ツアー』のためただいま来日公演を行っています。今回は、超満員となった初日(23日)の日本武道館公演の模様を、おなじみヒューくんがレポートしてくれました。

サラの美しく青い瞳に吸い込まれそうになったそうです!

 

 行ってきました、サラ・ブライトマンのワールドツアー『シンフォニー・ザ・ワールド・ツアー』!しかも、今回はバックステージツアーつきの超プレミア豪華バージョン。

ハウス・マネージャーの案内のもと、開演2時間前の日本武道館へ。アリーナに入ると、ステージは本番直前の最終調整の真っただ中。照明スタッフが、オープニングの雪の結晶のバリライトや、アンコール・ファイナルのオレンジ~山吹色のグラディエーションのかかった照明まで、サービスでいろいろチェンジしてくれる。聞くと、2万通りもの組み合わせが出来る、世界最高の照明セットだとか。

「サラは、何でも最新技術が好きなのよ」とハウスマネージャー。そのため、今回も超目玉演出を用意しているとか。照明卓の前にはPA卓があり、操作しているコリン・ボーランド氏は、世界で5本指に入る業界の逸材。「でも彼がナンバーワンだと思う」ときっぱり。

「サラは、彼のスケジュールが取れないとツアーも組まないのよ。今回のツアーはセットも照明も最新を揃えたから調整調整で、完璧主義者のサラはロスのスタジオで6週間かけてステージを作ったの」

それほど信頼を寄せているという。武道館初日のこの日も、朝から会場に入って実寸を測り、お客さんが入った状態を想定して音量を決めていた。観客も音を吸ってしまうそうだ。

これまでセットも2パターン行ってきたという今回のツアー。でも、日本は特別。アリーナ中央にせり出したセンターステージは、サラ自身のアイデア。

「ステージの下がどうなってるか知りたいでしょ?」

幕をめくると、中にはクリスマスツリーに飾るワイヤー電球がめぐらされ、足元を照らしているだけの殺風景そのもの。ま、舞台裏はこんなもんか。

そして、今度はステージ裏に回り、本物のバックステージへ。人1人がやっと通れる幅の機材の間を抜け、ステージ真裏に回ると、椅子や風船など、本番で使う小道具が整然と並べられている。これ、何なんだという巨大布の塊は、「衣装の一部よ」。小林幸子ばりの真っ赤なステージ一体化衣装がそこに。

ステージへ上がる上手、下手の階段の下には、早替え用の出演者控室が。8人のダンサーが上手、サラの控室は下手の部屋。のぞくと、10センチもあるハイヒールが5足。ミネラルウォーターのペットボトルも置いてある。このハイヒールを履いたまま、サラは舞台裏を駆け抜ける。

「ウイーン大聖堂でのコンサートのときは、リハーサルのとき、転んでしまったのよ。でも転び方があまりに優雅だったものだから、演技だと思って誰も助けには走らなかったの」

ここでスタッフが4人がかりで1分しかない衣装の早替えで、20秒で前の衣装をはぎ取り、30秒で新しい衣装を着せて送り出すのだとか。ロココ調のコルセット衣装が好きなサラだが、「早替えをするためには毎回編み上げの紐をハサミで切って着替えるの」。

衣装担当のビクトリアいわく、「音声と照明も万が一のときの予備があるのに、衣装は全部1点物。プレッシャーは層用よ。冒頭の真っ赤な衣装は以前ドライクリーニングに出したら壊れて帰ってきて、ロンドンのウエストエンドにある舞台衣装専門店まで送って直してもらって間に合ったの」1283_6

衣装の半分はサラ自身のデザインによるものとか。

途中、地下1階のサラの楽屋の前を通ると、隣の楽屋のテノール歌手、アレッサンドロの部屋のドアが開いてて、サラの部屋へ続くドアも開いているのが見える。もしかして、この2人……、とちょっと疑ってしまった。

1時間のバックステージツアーが終了したころ、ちょうど武道館は会場。関係者席には森久美子や阿木耀子ら、大人のプロの女性歌手が多く目についた。

そして、オープニングと同時に、彼女がこだわった最新機材が判明。ステージ全面に立てられたスクリーンに映し出されたのは、ホログラムの3D映像!世界一大きなホログラムスクリーンだったのだ。

映像で現れたドラキュラ城から逃げ出してきた、黒衣のウエディングドレスを着たサラ。ベールを脱ぐと、ジュディ・オングばりの大きな袖の広がった深紅の衣装をバサバサ振り回し、世界一のソプラノの美声でパワフルに歌い始める。

途中、会場中央から降りてきたブランコに乗り、宙高く浮かびながらも、まったく怖がるでもなく歌声の力強さは変わらないまま。

ホログラムスクリーンは、とても優れもので、後ろから照明を当てると透け、しかも照明が正面から当たらないときは鏡状態。水面の映像の中、宙に浮かんだまま歌うサラの周りを、ダンサーがシンクロナイズドスイミングのように、周りを這って踊る。

実は、スクリーンが45度の角度に曲がって、舞台の底を映し出し、サラは床に寝そべって歌っていたのだ。横になってもあの声量。プロ中のプロ。2幕目の頭では、センターステージでも横になって歌っていました(笑)。

オペラ座の怪人のラストは鳥肌もの。彼女もそれを知ってて、ちゃんと最後のフレーズを原曲より2つ長くしてくれていました。最後は、

「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」Dsc01972_11

隣の隣のおじいちゃんは彼女が本物の女神に見えてきたらしく、手を合わせて拝んでいました。ホント、ミューズ。芸術ってすごい。

終演後、武道館でよく打ち上げをやるケータリングルームに集合。黒のワンピースに着替えた彼女。あったかい手で握手してもらい、さらにツーショット写真まで撮ってもらっちゃいました。サイン入り写真ももらって夢のような時間は終了。彼女は3/4に東京に戻ってから、ようやく休暇が取れるそうな。


【撮影:シャノン・ヒギンス】


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