米国の大御所インタビュアーでジャーナリストのバーバラ・ウォルターズが、毎年恒例となっている「最も興味深い人10人(Most Fascinating People)」をテレビのスペシャル番組で発表した。
Most Fascinating Peopleは1993に始まった年末の風物詩だ。バーバラ・ウォルターズがその年に話題を集めた人を10人選び、深く切り込むインタビューを行う。
今年最も興味深い人のトップに挙げられたのは元陸軍大将のデヴィッド・ペトレイアスだった。イラクとアフガニスタンで指揮を執った後、2011年にCIA長官に就任。しかし今年11月、不倫スキャンダルが発覚し辞職に追い込まれた。「彼は疑うべくもなく、最も素晴らしい将校の1人です。だからショックでした……彼がこの秋、自分の伝記を書いたポーラ・ブロードウェルと不適切な関係を持ち、CIA長官を辞任したのは。国家機密を守るべき人物が、自分の秘密すら守れなかったんですからね」とウォルターズは皮肉たっぷりに紹介した。
その他9人は以下のとおり。
・E.L.ジェイムズ:官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の作者。今年、『ハリー・ポッター』シリーズを抜いて英Amazonで最も売れた小説となった。
・ベン・アフレック:俳優。2012年は『アルゴ』の監督・主演を務めた。
・クリス・クリスティ:ニュージャージー州知事。共和党員。歳出削減を実現し、絶大な支持を集める。
・ギャビー・ダグラス:女子体操選手。ロンドン五輪で米国黒人初となる金メダルを勝ち取った。
・ヒラリー・クリントン:米国務長官。オバマ大統領の右腕として辣腕を振るう。
・ワン・ダイレクション:イギリスのバンド。オーディション番組「Xファクター」に出場した5人を辛口プロデューサーのサイモン・コーウェルがユニットとしてデビューさせた。メンバーのハリー・スタイルズはテイラー・スウィフトと交際している。
・セス・マクファーレン:俳優、声優、プロデューサー、監督、アニメーターなど数多くの肩書を持つ才能溢れる人物。1月18日公開の映画『テッド』では監督、脚本、制作を務めたほか、酒と女とマリファナに溺れるテディベア、テッドの声も担当。来年のアカデミー賞授賞式のホストに抜擢された。
・ヘンリー・オブ・ウェールズ(英国ハリー王子):ラスヴェガスで羽目を外しすぎ、全裸写真が世界中に配信されてしまうというヤンチャぶりを発揮した愛すべきプリンス。
・ハニー・ブー・ブー:美少女コンテストの出場者で、リアリティ・ショー「Here Comes Honey Boo Boo」で驚異的な視聴率を叩きだした少女。その強烈なキャラクターは当サイトでも9月に紹介した。