image

The Hollywood Reporter

スティーブン・スピルバーグ初期の名作『激突』の原作、脚本で知られる作家のリチャード・マシスンがカリフォルニアの自宅で死去した。87歳だった。The Hollywood Reporterが報じている。

ブルックリンに生まれたマシスンはミズーリ大学でジャーナリズムを学び、22歳のときに処女作となるSF短編「Born of Man and Woman」を「The Magazine of Fantasy & Science Fiction」誌上に発表してデビュー。ショートストーリーを得意とし、SF、ホラー、ファンタジーの分野で数多くの傑作を生み出した。脚本家としても活躍し、追い越したトレーラーに執拗に追い回されるセールスマンの恐怖を描いた『激突』は、無名時代のスピルバーグの評価を大いに高めるマイルストーン的作品となった。

初期の長編「I Am Legend」は『地球最後の男』(1964)、『地球最後の男オメガマン』(1971)、そしてウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』(2007)と、3度に渡り映画化された。また、SFテレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』の脚本家の1人としても知られている。

「リチャード・マシスンのアイロニカルで象徴的な想像力は、影響力の大きいSF作品を生み出しました。そして彼が書いた『激突』は私に初のヒットをもたらしてくれたのです」とスピルバーグは述懐する。「彼の『トワイライト・ゾーン』は私のお気に入りの1つでした。最近では『リアル・スティール』でもタッグを組みましたね。私にとって彼は、(レイ・)ブラッドベリや、(アイザック・)アシモフと同等の偉大な人物です」。

関連カテゴリー: