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GoDaddy

 

 

NFLの優勝決定戦、スーパーボウルは米国最大のスポーツイベントだ。米国民がこぞってテレビに釘付けになるため、試合のテレビ中継は毎年最高視聴率を記録する。それだけに、試合の合間に挟み込まれるCMのスポンサー料と注目度も桁外れだ。出稿する企業側も感動を誘うもの、渾身のジョーク、際どい下ネタなどあの手この手で話題をさらおうとする。

 

今年のスーパーボウルは2月2日に開催されるが、この日にオンエアが予定されている1本のCMが物議を醸している。毎年、セクシーな女性を登場させるCMで常連となっているウェブサービス会社GoDaddyのCM( http://youtu.be/BKAiBghf-78 )だ。タイトルは「Journey Home(家路)」。

 

3匹のゴールデンレトリバーらしき子犬を乗せたピックアップトラックから、1匹が外に投げ出されてしまう。子犬は必死でトラックを追いかける。線路を越え、橋を渡り、嵐の日も泥だらけになりながらご主人様のもとへひた走るその姿は、視聴者の胸を熱くさせることだろう。果たして子犬は飼い主の家にたどり着く。中年女性は「ああ、バディ(犬の名前)、会えて嬉しいわ!」と喜びでいっぱいの笑顔で走り寄る子犬を抱き上げる。そしてiPadの画面を示しながらこう言い放つのだ。

 

「 だって、GoDaddyで作ったサイト経由であなたはもう売れたんだもの〜」

 

そして哀れな子犬は運送業者の車に乗せられてブラックアウト。「GoDaddyでドメインをゲットしてウェブサイトを作ろう」というメッセージで締めくくられる。

 

CMがウェブ上で出回ると、GoDaddyには瞬く間に非難の声が殺到した。動物愛好家団体はオンラインで軽々しく子犬を売買する描写を止めるよう、42,000件の署名を集めて提出。Twitterでも、ハッシュタグ「#GoDaddyPuppy」のついた投稿を見ると、「ひどいCMだ。残酷すぎる」「なぜこんなひどいCMを作ったのか謎だ」といった感想が多い。

 

この反応を受け、GoDaddyのCEOブレイク・アーヴィングはCMの放送を中止する声明を発表。「我々の目的は、世界中の中小企業がオンライン・プレゼンスを構築する手助けをすることであり、広告がその認識を広めてくれることを願っていました。しかし、感情的な反応を過小評価していました」と弁明した。

 

かわいそうなバディ役を務めた子犬は、「カリフォルニアの評判のよいブリーダーからやってきた」のだそう。「彼は現在、CCO(Chief Companion Officer)として、GoDaddyファミリーの一員となっています。長年務めている従業員の家で一生を過ごすことになっているんですよ」とアーヴィングはコメント。動物愛護団体の印象を少しでも良くしようと必死になっている印象だ。

 

このCMを見て、皆さんはどんな感想を持つだろうか。

 

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