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米国の長寿コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(以下SNL)」の最新オンエアに『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のダコタ・ジョンソンが出演したが、その内容があまりにも不謹慎ではないかと炎上している。

 

ジョンソンは、米トヨタが製作したカムリの新CM(https://www.youtube.com/watch?v=Un6uP6cykgo)のパロディに登場。元ネタとなったCMには父娘の絆が描かれている。軍の任地に赴く娘をカムリに乗せて空港まで送る父。その道中、小さかった娘の成長を振り返り、2人で積み上げた思い出に浸る。そして最後は涙をこらえて娘を送り出すという感動的な内容だ。

 

SNLバージョンでは、オリジナル同様大きなリュックを背負ったジョンソンが車を降り、去り際に助手席の窓から「お父さん、ありがとう」と声をかける。父親が「ああ。……お迎えが来たみたいだな」言うと、そこには過激派組織ISISの旗を掲げ、黒ずくめのテロリストたちを乗せたピックアップトラックが。「気をつけていくんだぞ」「お父さん、ただのISISよ」。ジョンソンはニッコリと笑ってウィンクし、ピックアップトラックの荷台に飛び乗る。父が柔和な微笑みを浮かべたテロリストの一人に「娘を頼む」と念を押すと、男は頼もしい表情で「アメリカに死を」と答え、機関銃を乱射しながら去って行く。

 

放送では盛大な笑い声がかぶせられていたが、Twitterなどには「全然笑えない」「このゴミクズみたいな番組はいつ終わるんだ。いい加減にしろ」「今まで見た中でいちばん最低なスキットだった。ひどいなんてもんじゃない」といった非難が大量に書き込まれた。

 

ただでさえ、今は英国人少女がISISへ参加するためにシリアに渡航したことが問題視されている時期だ。これまでに様々なタブーに果敢に踏み込んできたSNLだけに「だからこそ今」であったのかもしれないが、残虐な殺人を繰り返すISISをパロディのネタとするのは軽率の誹りを免れないだろう。

 

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