image

austin360のTwitterより

スマートフォンで“自撮り”ができるセルフィースティック。セルカ棒、セルフィー棒とも呼ばれるこのガジェットは旅行の必需品として爆発的に広まったが、その使用を制限する動きが続々と出てきている。米国の大規模ロックフェスティバルとして知られるコーチェラ、ロラパルーザ、ACLの運営本部が、持ち込みの禁止を通達した。

その理由については明言を避けたが、セルフィースティック普及後に開催された各地の音楽フェスティバルでは、純粋に音楽を楽しみたい観客から多くの苦情が発生しているという。周囲を無視した自撮りはもちろん、他の観客の頭上にスティックを長く伸ばしてアーティストを撮影するケースもあるというから悪質だ。その影響からか、今年1月にオーストラリアで行われたサウンドウェーヴでも、「心置きなく音楽を楽しんでもらうために」と、セルフィースティックの使用が禁じられていた。

現在は大英博物館やルーブル美術館、メトロポリタン美術館といった世界各地のミュージアムをはじめ、サッカースタジアムやコンサートホール、また日本でも東京ディズニーリゾートがスティックの持ち込み、使用を禁止している。この流れが続けば、使える場所を探す方が難しくなるかもしれない。

関連カテゴリー: