写真:Retna/アフロ
惑星の命名権を取り扱う機関「国際天文学連合」はスイス時間5日、惑星番号17473の小惑星に「フレディマーキュリー(Freddiemercury)」と名付けたことを発表した。9月5日は英国のロックバンド「クイーン」のフロントマン、フレディ・マーキュリーの70回目の誕生日。そして、この惑星が発見されたのは、彼が亡くなった1991年だった。
クイーンのヒット曲『Don’t Stop Me Now』の中には、「俺は夜空を駆け抜ける流れ星(I’m a shooting star leaping through the skies)」という一節がある。そして実際、マーキュリーは流星のようにこの世を駆け抜けていった。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイはスイスで行われた発表イベントで「国際天文連合の小惑星センターによって今日、1991年に発見された惑星17473がフレディにちなんで名付けられました。このニュースを発表することができてとても嬉しいです。彼の70歳の誕生日に合わせてくれました。今後、この星は『フレディマーキュリー(Freddiemercury)』と呼ばれます。これは彼の目を見張るべき功績を認めるということに他なりません」と喜びを語った。
国際天文学連合も、「独特なサウンドとダイナミックな声域は、彼のパフォーマンススタイルの特長であり、彼は最も偉大なロックシンガーの1人と考えられています」と、マーキュリーに敬意を表した。
惑星フレディマーキュリーは、火星と木星の軌道の間に位置する小惑星帯に浮かぶ、直径3.2キロメートルほどの小さな天体だ。当然、地球から肉眼で見ることはできない。欧州宇宙機関で探査機ロゼッタのプロジェクトに関わったジョエル・パーカー研究員は「たとえ、フレディマーキュリーが空を飛んでいるのを見ることができないとしても、彼がそこにいるということを感じられると思います」と語った。
天体に名前が付けられたミュージシャンは、ビートルズ、ブルース・スプリングスティーンに続き3例目となる。