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(写真・アフロ)

9月26日(現地時間)、全米のプロ・バスケットボールリーグNBAのスター選手であるレブロン・ジェイムス選手(31)が、所属チームのクリーブランド・キャバリアーズのメディア会見に登場。全米で論争を巻き起こしているスポーツ選手の国歌斉唱時の起立問題に関してコメントした。

 

騒動の発端は、全米アメリカンフットボールリーグNFLの選手、コリン・キャパニック選手(28)の行動。8月26日に行われたプレシーズンでの試合で、国歌演奏時に起立せず、ベンチに座ったままだった。キャパニックはこの行動について、“黒人など人種的少数派を抑圧している国の国歌や国旗に敬意を払うことはできない”という抗議を示したものだと説明。その後も女子サッカー選手が同様の行動を起こすなど、大きく波紋を呼んでいた。

 

26日、会見に現れたジェイムス選手は「スポーツ選手である、ないにかかわらず、誰もが自分の信念を平和的なやり方で表現することができる。コリン・キャパニックがしたことはまさにそういうこと。僕は彼の行動を尊重しているよ」と発言した。

 

また、プレシーズンでの初戦を5日に控える自身については、「僕は国歌斉唱時には起立するよ、それが僕の信念だからね。でも、決して彼の行動に反対しているわけではないし、彼を尊敬していないということではない」と付け加えた。

 

騒動当初、キャパニック選手に対しては「チームに対して失礼」、「国の競技をなんだと思っているんだ」との批判が上がった。しかし、ツイッター上での退役軍人たちによる擁護のつぶやきの続出、加えてオバマ大統領の「彼は憲法で保障されている表現する権利を行使している」という発言を皮切りに、彼を支持する意見が増えていた。今回、同じく黒人のスター選手であるジェイムス選手の発言は、SNS上で拡散され、再び騒動に全米の注目が集まることとなった。

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