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Facebook @Deshania Ferguson

 

初めて訪れたネイルサロンの壁にこんな張り紙があったら、あなたはどう思われるだろうか。

 

「現金のみ! 申し訳ありませんが、太りすぎている方のペディキュア料金はサービス料金も含めて45ドルとなります」

 

その場で踵を返して退店したくなるほど失礼な注意書きを掲出していたのは、テネシー州メンフィスにある「Rose Nails」。店のメニューを見ると、ペディキュア料金は30ドルとなっている。つまり5割増しだ。

 

「あまりにも失礼」と怒った客の1人が張り紙の写真をFacebookに投稿したところ、「ひどすぎる」「無礼にもほどがある」と怒りのコメントが数多く寄せられ、拡散された。そして、この騒ぎをキャッチした地元メディアのWREGが問題の店を取材する事態に発展。

 

取材スタッフが店に入ると例の張り紙は消えていたが、オーナーのソン・グウェンという人物に話を聞くことが出来た。グウェンは、張り紙を貼っていた事実を否定。

 

「あなたがやったのでは? 写真に写っている床も椅子も同じですよ。一度も貼ったことはないのですか?」とレポーターに問い詰められると、「違う。同じ壁も床も、どこにだってあるものだ」と頑として首を縦に振らない。

 

張り紙は否定したものの、Rose Nailsを経営して10年になるグウェンは、これまでの経験から太り過ぎている客は断ることにしたと語る。その理由は、「ペディキュアの施術が難しい上に、何度か椅子を壊されたことがあるから」だという。これまでの損害額は2,000ドル~2,500ドル(約22万円~28万円)に上るとか。

 

グウェンの話を受けて、「失礼よ! どんな人だって平等にお客として扱うべき!」「太っているからといって足の爪の大きさはそんなに変わらないだろう」「店の言い分も解る」「体型で差別するなんて最低!」などなど、現在WREGのFacebookページではコメント合戦が繰り広げられている。「もし、椅子が壊れて客がケガをした場合、店が掛けている保険の料率は上がるのだから妥当だ」という意見もあり、なかなか興味深い議論となっている。

 

正解を導き出すのは難しいが、グウェンがもう少し「言い方」に気をつけていれば、これほどの騒動には発展していなかっただろう、ということは確かだ。

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