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コーチェラ・フェスティバルではデスティニーズ・チャイルドの

再結成も果たした(写真:Splash/アフロ)

 

アフリカ系アメリカ人のための高等教育機関として設立された大学群「歴史的黒人大学(Historically black colleges and universities、以下HBCU)」。ビヨンセがその内の4校に、計10万ドルの奨学金を寄付することを発表した。

 

HBCU出身の著名人には、公民権運動の立役者であるマーティン・ルーサー・キングJr.をはじめ、オプラ・ウィンフリー、ライオネル・リッチー、サミュエル・L・ジャクソンら各界の大立者が名を連ねる。

 

ビヨンセの奨学金はザビエル・ユニバーシティ・オブ・ルイジアナ、ウィルバーフォース大学、タスキーギ大学、ベスーン・クックマン大学の4校に25000ドルずつ分配され、それぞれの大学で優秀な成績を収めた生徒1人に全額が与えられる。奨学金に応募するには、少なくとも最高値が4のGPA(成績評価方式)で、3.5以上であることが求められるという。

 

ビヨンセは、今年のコーチェラ・フェスティバルで黒人女性として初めてヘッドライナーを務めた。約100人ものダンサーとマーチングバンドと共に披露したパフォーマンスは、あらゆるメディアが絶賛する圧巻の出来だった。セットリストには、奴隷時代の苦しみを克服し、未来への希望を歌う“アメリカ黒人国歌”として知られる「Lift Every Voice and Sing」が組み込まれ、ブラックカルチャーとは切っても切れないマーチングバンドを従えた2時間のステージには、ビヨンセの黒人であることの誇りが満ちあふれていた。後世において、音楽史の重要なターニングポイントとして語り継がれることは間違いない。

 

今回の奨学金は、この歴史的ライブの記念として授与されるものだという。

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