トニー賞授賞式で、ロバート・デ・ニーロは拳を振り上げてトランプ大統領を批判 (写真:The New York Times/Redux/アフロ) 画像を見る

シンガポールで行われた史上初の米朝会談は、その成果に疑問は残るも確かに歴史的な瞬間だった。トランプ大統領は「大成功だ」と自画自賛を繰り返し、エアフォース・ワンで帰国の途についた。国外の脅威をひとまず退けた大統領は、機内で国内の“敵”への反撃を行っていた。

 

米国時間10日のトニー賞授賞式で、ロバート・デ・ニーロは開口一番「トランプはクソ野郎だ」「とFワードを交えて批判。ハリウッドきってのリベラル派で知られる氏のスピーチに、客席はスタンディング・オベーションで応えた。

 

いつもであれば、こうした攻撃には返す刀で反撃するトランプ大統領だが、さすがに米朝会談を控えそれどころではなかったようだ。会談後、肩の荷が下りた大統領はTwitterにこんな投稿をした。

 

「ロバート・デ・ニーロは非常にIQが低い人だ。映画で本物のボクサーから、あまりにもたくさんのパンチを頭に受けたからな。昨晩、彼を見たが、あれは間違いなくパンチドランカーだろうね」

 

「常に経済こそが雇用に最も良い作用をもたらし、多くの企業がわが国に富を還元してきたということになど、彼は気づきもしないだろう。目を覚ませ、フラフラのボクサー!」

 

ツイートの中で大統領は「too many(あまりにもたくさんの)」という綴りを「to many」と間違えており、「tooな。too」「どっちがIQ低いんだよ」「しっかりしな、パンチドランカー」といったツッコミがコメント欄に殺到している。

 

デ・ニーロの発言もネット上では賛否両論で、「品位を疑う」「今回の彼の態度にはガッカリした」という声も多かった。しかし、米国を代表する俳優の一人であるデ・ニーロに「IQが低い」などと的外れな個人攻撃を仕掛ける大統領に、米国民は改めて失望したようだ。

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