散らかり放題の部屋を子どもに片付けさせるのは至難の業だ。「掃除しなさい!」という言葉も功を奏することは少なく、大抵はむなしく響くのみだが、こんなありふれた声がけが信じがたい悲劇を生んでしまった。FOX10ほか、米国の複数のメディアが報じている。
米アリゾナ州のリッチフィールドパークに住むイヴォンヌ・ウッダードとドイル・W・ハバートの夫婦は先週の土曜日、同居している11歳の孫に朝から「部屋を片付けなさい」と言い続けていた。2人は孫の保護者で、両親はいない家庭だったようだ。
リビングルームでテレビの前に座った祖母が何度目かの「自分の部屋をきれいにしなさいよ」と声がけをした後のことだった。地元警察署のスポークスパーソンによると、孫はおもむろに祖父のハンドガンを手に取り、背後から祖母の後頭部を撃ち抜いたという。
祖父は逃げた孫を追いかけるも、すぐに踵を返した。妻に駆け寄り、手当を始めようとしたその瞬間、再び銃声が響いた。孫が今度は自分自身を撃ったのだ。祖父は銃を取り戻し、911に電話をかけた。だが、祖母も少年も死亡した。
詳しい状況は捜査中だが、この孫に、他人もしくは自分を傷つける衝動は見られなかったという。