従兄弟を挟んで霊柩車の後を行進するウィリアム王子(奥)とヘンリー王子(手前)(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 画像を見る

英国時間17日、ウィンザー城内の聖ジョージ礼拝堂で、故エディンバラ公フィリップ殿下の葬儀が執り行われた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、式に参列したのはエリザベス女王を始めとした王族30名のみ。結婚してのち約74年に渡って女王を支え続けたフィリップ殿下を失い、女王が一人きりで座る姿は大衆の涙を誘った。

 

礼拝堂では中央通路に面した一人ずつの仕切りを備えるベンチタイプの椅子に、参列者たちが向かい合って座った。ウィリアム王子夫妻の正面に一人で着席したのがヘンリー王子だった。

 

ヘンリー王子は祖父の訃報を受け、米カリフォルニア州の邸宅から単身で帰国。妊娠中のメーガン夫人は医師の助言もあり参列を見合わせたと伝えられている。

 

オプラ・ウィンフリーのインタビューで、メーガン夫人が王室で人種差別に遭ったと暴露しただけでなく、ヘンリー王子も「父と兄は王室に囚われていて憐れだ」と王室批判を繰り広げたことで、ヘンリー王子と王室メンバー、特にウィリアム王子との仲は冷え切っていると見られている。今回の帰国で双方が歩み寄るのか、はたまた決別に終わるのかが注目されていた。

 

Daily Mailなど複数のメディアは、葬儀の後でウィリアム王子とヘンリー王子が共に歩きながら言葉を交わしていたと報道。キャサリン妃が自然な形で3人での会話に導き、少し時間を置いてから歩みを遅らせて後ろにいたエドワード王子夫人のソフィー妃に合流することで、兄弟水入らずの時間を持たせたのだ。

 

唇の動きを読む専門家によると、ウィリアム王子が「素晴らしい式だったんじゃないか?」と問いかけ、ヘンリー王子が「彼の希望そのままだったね」と答えていたとMirror紙が伝えている。二人の王子には笑顔も見られ、雪解けの第一歩と見る向きもある一方で、ヘンリー王子が早々に米国へ戻ることがわかった。Mail Onlineによると、21日に女王の95歳の誕生日が控えているにも関わらず、ヘンリー王子は19日中にメーガン夫人の待つカリフォルニアへ向けて発つという。

 

最愛の人を失った女王を支えるべく、ヘンリー王子はしばらく宮殿に滞在するのではないかという声もあったが、単なる憶測に過ぎなかったようだ。Twitterでは、「ハリー(欧米圏におけるヘンリー王子の愛称)のこの決定には心底がっかりした」「メーガンが『もうちょっとそっちにいてあげて』とか言うべきなんじゃないか」などとヘンリー王子への批判が再燃している。

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