今回の事件を受けて閉鎖されたオヴァンドーのキャンプ場(写真:AP/アフロ) 画像を見る

カナダと国境を接する米モンタナ州で7月6日、グリズリー(ハイイログマ)がキャンプ場を襲撃し、女性が一人命を落とした。USA TODAYなど米国の複数のメディアが報じている。

 

悲劇は人口100人未満のオヴァンドという小さな町で起こった。モンタナ魚類野生生物公園局(以下FWP)の発表によると、グリズリーは6日深夜に町内に侵入し、キャンプ場へ。被害者と他のキャンプ客は、グリズリーにテントを揺さぶられ目を覚ました。グリズリーは一旦その場を離れたが、再び食料を目当てに戻ってくることを懸念したキャンプ客は、食料をテントから出して、ひとまとめにして置いておいたという。

 

その約30分後、グリズリーが再度テントを襲撃。一人の女性が、テントから引きずり出されて殺された。別のテントにいた客がクマ用スプレーを吹きかけて、このグリズリーを追い払った。

 

犠牲者はカリフォルニア州チコ在住のリア・デイヴィス・ローカンさん(65)と判明したとUSA TODAYは続報で伝えている。AP通信によると、現場付近は年間を通して観光客の多い風光明媚な土地で、釣りやハイキング、キャンプ、川下りなどを目的に多くの人が訪れるという。夏には、モンタナ州北部からニューメキシコ州南部までの約4,000キロを結ぶグレート・ディヴァイド・マウンテン・バイク・ロードを走る自転車愛好家がよく立ち寄るといい、ローカンさんもその一人だった。

 

ローカンさんを襲ったグリスリーはまだ捕まっておらず、FWPと当局が捜索を続けている。グリズリーはキャンプ場を襲う直前、町内の鶏小屋で数羽の鶏を殺して食べており、FWPはこの近くに罠を仕掛け、グリズリーが現れるのを待っているという。

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WEB女性自身

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