TikTokで不愉快なチャレンジが横行している。
「Devious Lick」と呼ばれるこのムーブメントは、学校や公園の美品を盗んだり破壊したりする様子を動画に収めてTikTokに投稿するというものだ。
PEOPLEによると、米国内で少なくとも13人の学生が器物破損などで刑事責任を問われており、当局は10代の若者に注意を促すよう保護者に働きかけているという。
9月16日には、フロリダ州ポーク郡の高校で、男子トイレが破損しているとの通報があったとFOXが伝えている。
45ドル相当のソープディスペンサーが壁から2つ取りはずされ、1つは洗面台の中にうち捨てられており、便器も床から無理矢理引き剥がされ、個室の外に置かれていたという。
目撃者の証言から容疑者はすぐに浮上、10代の少年が逮捕された。少年は「流行っているから参加したかった。クールに見せたかった」と供述したという。
Cincinnati Timesは、アリゾナ州ブルヘッド市警察は18日にトイレットペーパーホルダーを盗んだ容疑で15歳の少年を逮捕したと発表と報じている。ケンタッキー州ブーン郡保安官事務所も同日、8人の未成年を窃盗と器物破損の容疑で逮捕したと発表している。
また前出のPEOPLEは、ヴァージニア州スタッフォード郡の公園で、隣接する高校の生徒がランチタイムに学校を抜け出してトイレを破壊したとも報じている。
ポーク郡保安官事務所はFacebookページで、「ソーシャルメディアのチャレンジは大体、良いアイディアではありません。傷つけ、法律を破った人たちは結局、病院や刑務所に行くことになります。
クリスマスまであと100日しかありません。子どもたちにサンタが見ていることを思い出させてやってください。私たちは、学校でのこうした犯罪行為を決して許しません」と呼びかけた。
TikTokの広報担当者はPEOPLEの取材に対し、「このバイラルチャレンジに関するコンテンツを削除し、犯罪を助長したり、可能にしたりする行為を抑止しています」とコメントしている。