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米イリノイ州スプリングフィールドで、2人の救急隊員が第一級殺人罪で起訴された。ABC NEWSなどが伝えている。

 

スプリングフィールド警察が発表したプレスリリースによると12月18日午前2時2分、銃を持った人がいるとの通報で3人の警官が市内の民家に駆けつけた。中ではアール・L・ムーア・ジュニアさん(35)が1人で錯乱しており、警官はムーアさんがアルコールの禁断症状で幻覚を見ていると判断。すぐに救急車を呼んだ。

 

やってきたのは、民間の救急搬送事業者「ライフスター救急サービス」の救命士ペギー・フィンリー被告とピーター・キャディガン被告だった。

 

フィンリー被告はムーアさんに救急車まで歩くよう指示しただけで何もしなかったという。後日、警官のボディカメラの映像から、フィンリー被告はムーアさんの体を無理矢理起き上がらせて、「バカみたいな真似はやめなさいよ!」「私たちはあんたを運ぶ気なんかないの」「そんな下らないことをする気はさらさらないんだからね」などと暴言を吐いていたことがわかったという。

 

3人の警官はムーアさんを交代で支えて外のストレッチャーまで連れて行き、救命士に引き渡した。フィンリー被告とキャディガン被告は、ムーアさんをうつ伏せの状態でストレッチャーに強引に縛り付けて搬送。ムーアさんは、その日のうちに死亡が確認された。

 

郡検死官事務所のジム・オルモン氏は死因について「救急搬送用簡易ベッド/ストレッチャーに、うつ伏せの状態で背中の紐を締めたことによる圧縮性・体位性窒息死」と発表したと、USA TODAYは報じている。

 

1月10日、サンガモン郡のダン・ライト州検察官は、フィンリー被告とキャディガン被告の2人を第一級殺人罪で起訴した。被害者が黒人であったことから、Black Lives Matter SPIは「通報者が黒人だったために、被告はこのような態度に出たのだと思います。残念ながらこの事件は、黒人コミュニティが治療を求めたり医療の助けを受けることがいかに危険なことであるかを浮き彫りにしました」と声明を発表した。

出典元:

WEB女性自身

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