「日本と同様、韓国でも物価高が家計を直撃しています。食品やガソリンの価格が急騰しているため、家計を預かる主婦たちは、節約のためにあらゆる知恵を絞っています」と話すのは、韓国在住のジャーナリスト・笹部佳子さん。 韓国統計庁の調査によると、今年4月の生活物価指数は、前年同月比で5.1%も上昇。「怒濤の値上げラッシュが続くなか、華やかな芸能界でも、節約に目を向ける韓流STARが増えているようです」(韓国のスポーツ紙記者) そこで今回の「韓ナビ!」は、韓流STAR12人の“節約術”を大公開! まずは、カンヌ主演女優にして“芸能界一の節約名人”と呼ばれるチョン・ドヨン(35)から。 「600ウォン(約60円)の時間外手数料が『もったいないから』と、どんなに忙しくても、彼女は銀行の営業時間内にATMを利用しています。また、水道代節約のため、『トイレの水はまとめて流している』とも話していました」(韓国のテレビ局関係者) 昨年3月に9歳年上の実業家と結婚。彼女が下積み時代に培ったという“倹約”のノウハウは、しっかりと主婦業にも生かされているようだ。 元祖CM女王のイ・ヒョリ(29)は'05年放送のSBSドラマ『三つ葉のクローバー』で、貧しい女性を演じたことをきっかけに節約に目覚めたそう。当時のエピソードを、前出のテレビ局関係者が明かす。 「彼女は、オフで友人と食事をする際も、『役作りのため』との理由で、いっさいお金を払わなかったそうです(笑)。現在も、『無駄遣いを防ぐため、財布には2万ウォン(約2千円)しか入れない』という節約術を実践しています」ちなみに、彼女の愛車は日本製の小型中古車だ。「現在韓国では、ガソリンが1リットル1千900ウォン(約190円)にまで高騰しており、燃費がよく、維持費の安い小型車を選ぶ芸能人も増えています」(前出のスポーツ紙記者) 現在放送中のドラマ『オンエア』が好調のパク・ヨンハ(30)も、セカンドカーとして、'96年式の国産軽自動車を愛用しているという。 Rain(25)も、徹底した“倹約主義者”として有名。「苦節を経験している彼は、スターになった今も、派手にお金を使うことを嫌います。カードも持ち歩かず、財布に2万~3万ウォン(2千~3千円)しか入っていないことも。たまに食事に行っても、3千ウォン(約300円)のサムギョプサル(豚の三枚肉)をご馳走してくれる程度です(笑)」(韓国の芸能関係者) 新作映画『田禹治』主演決定のカン・ドンウォン(27)は食費を節約。「独身の彼は、余ったロケ弁を持ち帰り、食費を浮かしているそうです。大好物のトンカツが出たときは、人の分まで持って帰ってしまうことも(笑)」(前出・テレビ局関係者) 若い韓流STARのなかでも、“しっかり者”として評判なのが、ドラマ『宮』で皇太子役を演じたチュ・ジフン(25)。「モデル出身だけに、ふだん着る洋服のセンスも抜群なのですが、その多くは友人からの貰い物だと言っていました。問屋街の東大門市場に自ら出向き、安価な洋服を大量に買い込むこともあるそうです」(韓国の女性誌記者)収入の80%を貯金するキム・レウォン 貯金を“趣味”としている韓流STARも多数。 「東方神起のユノ(22)は、デビュー前から、5千万ウォン(約500万円)を目標に、“ペットボトル貯金”をしています。一時は、小銭が200万ウォン(約20万円)になったこともあるそうです」と前出のスポーツ紙記者。 「人気アイドルグループSS501のパク・ジョンミン(21)は、銀行の通帳を10冊以上持っています。理想のタイプは、『通帳管理の得意な女性』だそうですから、筋金入りの倹約家ですね(笑)」 GW中に東京でファンミーティングを開いたキム・レウォン(27)は、'06年の「第43回貯金の日」に、韓国銀行主催の「貯金大賞」を受賞。「彼は、実家と米国留学する妹への仕送り、自分の生活費を除き、収入の80%を貯金しているそうです。1カ月にかける食費は30万ウォン(約3万円)と決めており、慎ましい生活を心がけているようですね」(前出・女性誌記者) 彼自身も、かつて韓国メディアの取材にこう話している。「私は芸能界でいちばん、洋服の数が少ないと思います。友人が自宅に遊びに来て、服を持って帰ろうとしたのですが、『着るものがない』と言われてしまいました(笑)」 7月放送開始予定のSBS新作ドラマ『大物』の主演が決定したクォン・サンウ(31)と、映画『猟奇的な彼女』で人気を博したチャ・テヒョン(32)は、’05年の「貯金の日」に「大統領賞」を同時受賞。「韓国芸能界の“貯金伝道師”と呼ばれるテヒョンは、結婚情報会社の調査で『財布のひもが固そうな芸能人』の第3位にランクインしたことも。'06年に結婚した彼が、夫人にプロポーズした日のデート費用は、わずか3万6千ウォン(約3千600円)だったそうですから(笑)」と前出のスポーツ紙記者。「サンウも月に1、2回は自ら銀行に出向いて通帳記入をしたり、窓口で財テク相談をしているようです。若い女性行員は、『誰がサンウの担当になるか』で、毎回大騒ぎになるそうです(笑)」 今年末に公開予定の新作映画『双花店』に主演するチョ・インソン(26)は、「彼は、デビュー当時からコツコツと貯めた資金を不動産に投資。手堅く財を成し、今や、韓国芸能界の“財テク王”の異名をとっています。でも、生活は実に質素で、いまだに『30万ウォン(約3万円)を超える買い物は、しばらく悩んでしまう』こともあるそうですよ」(前出・女性誌記者) 節約上手で、庶民的な金銭感覚を持つ韓流STARに、ますます親近感アップ!