今年はヨン様が3年ぶりに来日して再びフィーバーを巻き起こしたり、東方神起が紅白に初出場するなど、日本でのいわゆる「韓流STAR」人気はまだまだ健在だ。
そこで、今回の「韓ナビ!」では、韓国内で今、誰が本当に人気があるのかを大調査。韓国国民が選ぶ’08年の韓国俳優ランキング・ベスト10を一挙ご紹介!
「これはソウルおよび首都圏、釜山、大邱、光州、大田に住む満13~65歳の男女計1千301人を対象に調査したものです」
と語るのは、人気ランキングを調査したマーケティング会社『リースPR調査研究所』。
’72年創業という老舗で、’78年からこの人気調査を行っている。信頼のおけるデータだ。
「これらのランキングは、広告代理店や広告主、企業のマーケティング企画部署が必要としています。CMモデル選定時などに参考にされています」(同社の担当者)
さっそく、左ページの表を見ると、有名韓流STARが並ぶなか、あまり日本での知名度が高くない芸能人もいる。日韓の人気の違いを分析――。
「全体的に高視聴率ドラマ、CM本数など、テレビでの露出が多い俳優ほど、順位が高い傾向にありますね。
たとえば、ベテランで韓流STARとは言い難いチェ・ブラムさんがベスト10入りしたのはレウォン主演の『食客』出演があったからでしょう。
ジンシルさんも話題作『私の生涯最高のスキャンダル』で脚光を浴びましたが、遺作となってしまいました」(韓流ライターのイ・ミナさん)
男性部門ではチャン・ドンゴンが1位。なんと’05年下半期からキープしている。
「ドンゴンさんは、ニンテンドーDSの『脳トレ』や、SKテレコムの携帯電話など、数社のCMに出演していて、韓国では最も見る機会の多い俳優なんですよ」(イさん)
日韓ともに、主演映画の『プロミス』『タイフーン』は大ヒットにはならなかったが、それくらいで人気が揺らぐことはない。国民的俳優なのだ。
12月30日公開予定の『双花店』で、同性愛の役に挑戦したインソンは2位。
「来年、入隊予定で動向が注目されたことが大きいのでは。CM本数もドンゴンに次ぐほどです」(イさん)
上半期3位のソンギは、演技派俳優としての地位を確立している。日本の韓流ファンには少し意外な気がするかも。
「高齢者の票が集まったようですね。一昨年のスクリーン・クオーター(韓国映画の上映制度)縮小問題では、反対運動の中心的人物で、俳優からの人望も厚いんですよ。そういった点も韓国国民から尊敬されています」(イさん)
下半期3位のサンウは、「ソン・テヨン(28)との結婚が後押しした」と、イさんは分析。ヨン様に関しては、ファンタジー作『太王四神記』が若年層の間でブレイクしたことが大きいと言う。
「ペ・ヨンジュンさんのプロ意識の高さは尊敬します。
また、どんなに疲れていても、ロケ地に詰めかけたファンには、いつも真摯に応対していましたね」
と本誌に『四月の雪』ロケ当時を振り返るのは、共演したソン・イェジン(26)。彼女は先月20日の青龍映画賞で、『妻が結婚した』で主演女優賞に輝いた。その翌日、都内で本誌の取材に応じてくれた。
「授賞式の夜は、遅くまで打ち上げがあって、帰宅したのは深夜2時半。翌朝7時に家を出て日本に来たんですが、そのとき、同居する母が『どうして、受賞したって言ってくれなかったの?』って。
まさか受賞するなんて、思ってもみませんでした。授賞式までの2、3日は緊張して眠れなかったんですよ」
と疲れも見せず、落ち着いた表情で語ってくれた。
そんな彼女は、下半期4位。
「インソンさんと『ラブストーリー』で共演したころは、お互い新人で演技をするのが精いっぱいでした。あのころは、ナンバーワンの女優を目指していましたが、今はオンリーワンの最高の演技がしたいですね。私はドラマと映画を分けていません。私が演じられる役があれば、どっちでも挑戦したいですね」
と、自身の人気の秘訣に関しては遠慮気味に語った。
『私の頭の中の消しゴム』で共演した、ウソン(上半期8位、下半期5位)についても聞いてみた。
「私が中学生のとき、すでにドラマに出演していた憧れの俳優。そんな方と共演できるなんて、不思議な気持ちでしたね。
ウソンさんは、ハンサムであり、とてもジェントルマン。素敵な年の重ね方をされる方で、若いころも今も別の魅力があります。女性にとってロマンを感じさせる方ですね」
ちなみに「ウソンとジヒョンが出演したCMの商品はヒットする」と好評だと、イさんは言う。
ウソンを尊敬するウォンビンは、7位から4位へアップ。
「昨年、実家の江原道に両親のために、3階建ての豪邸を新築したんです。
内緒だったんですが、その家が翌’08年の韓国建築文化大賞の国務大臣賞を受賞したことで、公になったんです。
韓国では親孝行は美徳中の美徳ですからね」(イさん)
チョン・ジュノはジンシルさんと共演した『私の生涯~』で上半期6位、「ボランティア活動に熱心なところも好感度大」(イさん)だという。
「全体的にいえることですが、調査のタイミングが違えば、違った結果になったのでは」
とイさんは言う。
ランキングは多少は運の要素もあるようだ。今回、ランク外のSTARも新年はリベンジなるか!?