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『サメ~黙示録~』

キム・ナムギル、ソン・イェジン 制作発表会コメント&インタビュー

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【キム・ナムギル 制作発表会コメント】

――除隊後の復帰作となりましたが、この間の変化を感じますか?

本作で3年ぶりにドラマの現場に帰ってきました。「きっと、いろんなものが変わったはず。自分も変わらなくては。

最初はそんな思いでいっぱいでした。でも、周りの変化を意識するより、まずは“前作の自分”を超えることを最大の課題にすべきだと考え直しました。自分が持っている引き出しを最大限に広げて、少なくとも『赤と黒』で見せた演技以上のものを披露しなくてはいけない。そう感じたのです。演技は、やればやるほど難しいものです。『善徳女王』でみなさんに名前を知ってもらえるようになりましたが、もしかしたら、あの時は生意気になり、初心を忘れる機会だったかもしれません。でも、公益勤務につけたおかげで、多くのことを考えさせられました。些細なことにも幸せを感じながら生きることの大切さ。これからは、つねに初心を忘れずに生きようと思っています。

 

――“ワルな”役柄を好んで選択しているようにも思えますが?

本当はラブコメディで明るくコミカルな役を演じてみたいんです。でもなぜか、トラウマを抱えて生きる影のある役柄に惹かれてしまうんですよね。そんなキャラクターに出会うと、つい欲張ってやりたくなってしまいます。本作では『赤と黒』以上に深みのある演技をしたい、違う姿を見せたい、そういった悩みのなかで挑戦しました。

 

【キム・ナムギル インタビュー】

――ソン・イェジンさんと共演した感想はいかがですか?

ソン・イェジンさんといえば、韓国では指折りのトップ女優。美貌と演技力を兼ね備えた、“女神”と呼ばれるような女優さんですよね。基本的に美人と言われる女優さんって、近寄り難い印象があるじゃないですか。でも、撮影に入る前から会話をしたり、食事に行ったりとコミュニケーションをとってきたおかげで、すっかり仲良くなりました。彼女は意外なほど気さくで、いまでは「どこが女神? 完全に男だよ」という冗談まで言えるほど(笑)。最初に思っていたイメージとあまりにも正反対なので、そのギャップがすごくよかったです。共演できて、とても楽しいです。

 

 

――ドラマでは、イスと妹イヒョンの深い兄妹愛も見どころです。イヒョン役を演じた9歳年下のナム・ボラさんと共演した感想はいかがですか?

ボラさんのような妹がほしいですか?

 

ボラさんと一緒にいると世代ギャップを感じることもあります。若者言葉を教えてもらうこともあるんですよ。「それ、どういう意味?どんなとき使うの?」と聞くと「こういうときに使うんですよ」と教えてくれるので、楽しいです。まだ年齢は幼いですが、彼女の演技にかける情熱にはただならぬものがあります。目もキラキラ澄んでいますね。経験は浅いけど大きな可能性を秘めているので、同じ役者としてパワーを与えてもらっています。ソン・イェジンさんは、経験豊富で誰もが知っているベテラン女優ですが、それに対してボラさんは、新たに発掘された逸材と言えるのではないでしょうか。これまでの作品でもよい演技を披露していますが、今作でもやはり、素晴らしい演技でした。

ボラさんみたいな妹がいたら、本当にいいでしょうね。もしいたら、すごく可愛がったと思います。残念ながら自分には弟しかいないんですよ(笑)。以前、自宅に親戚の女の子が下宿していたことがあります。弟と同じようにその子にも接していたら、ある日、拗ねてしまって、1ヶ月くらい口を聞いてくれなくなったことがありました。何がいけなかったのかわかりませんが(笑)。それ以降は、何か言いたいことや怒りたいことがあっても、言いづらくなりました。ドラマでは、死んだと思っていた兄と妹が12年ぶりに再会するという設定なので、愛情いっぱいに接するのですが・・・・・・実生活では自分はそういうタイプではないということですね(笑)。

 

――最後に、日本の視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

ミナサン、コンニチハ、ハジメマシテー(笑)。日本で『赤と黒』をご覧になった方なら『サメ~愛の黙示録~』もきっと楽しんでご覧になっていただけると思います。また、『復活』『魔王』を手がけたパク・チャンホン監督とキム・ジウさんの脚本で、「復讐三部作の最終章」と言われる作品でもあります。家族が絡んだ復讐劇という点においては『赤と黒』に似ていると感じるかもしれませんが、また一味違った作品です。より成熟した深い演技に挑戦しましたので、ぜひご覧になってください。

 

【ソン・イェジン 制作発表会コメント】

――役作りでこだわったところを教えてください。

へウは検事ですので、普段、使うことのない捜査用語もたくさん出てきます。セリフの量もとても多いです。視聴者の方は、ヘウの視点から事件の真相を追うことになるので、どうやったらわかりやすく、そして事務的で硬くならずに検事らしさをアピールできるかについて悩みました。へウは、イスとヘウの家族に関わる秘密を暴いていくことで、心を傷めます。そんなへウに感情移入することで、自分がそこから抜け出せるかも心配でした。キム・ナムギルさんは「あまり没頭しすぎないようにね」と言っていました(笑)。

 

――キム・ナムギルさんの印象はいかがですか?

前作のイメージもあって、真面目でちょっと怖そうな人なんじゃないかと思っていました。でも会ってみたら、ああ、こんな人だったんだと思うほど、すごく明るくてユーモアのある人。笑いのツボも似ているんです。ドラマが少しシリアスなので、そのなかでどのように現場を明るくするか、互いに考えながら楽しく撮影しています。

 

【ソン・イェジン インタビュー】

――演じた役柄の説明をお願いします。

チョ・ヘウという女性で、高校生のときにイスという男の子と初恋を経験します。でも、イスがある事件に巻き込まれて行方不明になったため、事件の真相と失踪した理由を探るために検事になります。そして12年後のある日、へウの前にイスが現われ、次第に事件の真相が明るみになっていきますが、背後にヘウの家族が関わっていることを知ってしまいます。へウは検事として、また初恋の人のために真相を明かそうと奔走するのですが、真実を前に葛藤を繰り広げていきます。

 

――へウは、どのような魅力があるキャラクターですか?

このドラマは人物のキャラクター性よりも、次々と起こる事件のなかで登場人物たちがどのような影響を受け、どう動いていくかに焦点を当てています。ヘウは一見、お嬢様として周囲に羨ましがられて育ったように見えるのですが、不仲の両親に対する葛藤を抱えていて、心に傷を負った女性です。そばで守ってくれる愛しい夫がいますが、イスが再び現われたことでさまざまな出来事が巻き起こり、翻弄されます。そんな混乱と葛藤のなかのへウの心情が、視聴者の共感を集めるのではないかと思います。

 

――日本の視聴者にメッセージをお願いします。

第1話から集中してご覧なってください。いろんな秘密や伏線が張り巡らされていて、一瞬たりとも目が離せません。そして緊迫感とミステリーのなかに描かれるイスとへウのラブストーリーをお楽しみください。最後までご期待くださいね。

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『サメ〜愛の黙示録〜』

10月25日(金)放送スタート

毎週金曜日 午後8時50分〜10時05分ほか

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