■所属していた事務所の借金を肩代わり
そこへ転機が。高校の美術教師が彼の美術的才能を評価したのだ。
「その先生は大学に進学できるよう無料で塾へ通わせてくれたそうです。第一志望だった美大には落ちたものの、人気スターを多数輩出する東国大学演劇学部に合格。学費を稼ぐため狎鴎亭のカフェで働いていたところ、業界関係者の目に留まり、急きょモデルに抜擢されたんです」(前出・韓国紙記者)
ひょんなことから芸能界に飛び込んだジョンジェ。’93年にロッテ「クランキー」CMで人気に火が付き俳優デビュー。ドラマ『砂時計』(’95年)で一気にブレークした。しかし、またもや金銭的な困難が降りかかった――。
「当時所属していた事務所が不渡りを出し、借金を肩代わりすることに。一時は交通費がなくて外出できなかったといいます。苦境に陥った彼を救ったのが映画『シルミド』で知られるカン・ウソク監督。ジョンジェさんが出演予定の映画3作品のギャラを前払いし、彼はピンチを乗り切れたのです」(韓国映画関係者)
公私ともに、“光と影”を見てきたジョンジェ。韓国の賞レースを総なめにし、『イカゲーム』も大ヒット。名実ともに“超一流俳優”の仲間入りを果たした。
「トップスターとなった彼の出演料は現在、映画1本当たり8億~10億ウォン(7,800万~9,700万円)といわれています。今回の『イカゲーム』全9話の出演料は20億ウォン(1億9,400万円)といわれています。また、これまでの累計広告出演料は約200億ウォン(19億4,000万円)はくだらないといいます」(前出・韓国紙記者)
極貧学生から大スターへ。その波乱に満ちた半生に、いまだ伴侶はいないが、恋人の存在は韓国では周知の事実だという。
「お相手は財閥の食品大手『大象』グループの常務、イム・セリョンさん(44)です。10代から美貌と気さくな性格が評判で、21歳でサムソングループの御曹司と結婚。1男1女を授かりました」(前出・韓国紙記者)
しかし、結婚生活は破綻した。
「’09年に離婚訴訟となり、11年にわたる結婚生活にピリオド。しかし『大象』グループのCMにジョンジェさんが起用されると急接近。離婚後1年で熱愛が報じられました」(前出・韓国紙記者)
交際報道は3度あり、そのたび否定していた2人。しかし’15年、公に交際を認めることに。
「いまや2人は周囲の目を気にせずデートするように。2人は車で5~6分の距離に住んでいます」(韓国テレビ局関係者)