9月7日と8日にかけて京セラドーム大阪で開催されたK-POPの音楽祭「2024 THE FACT MUSIC AWARDS」(以下、TMA)。本イベントはK-POPアーティストとファンが一緒に作る音楽授賞式で、’19年4月の初開催以来、今回で7回目を迎えた。
イベントを主催する韓国メディア「THE FACT」の創刊10周年を記念し、初の海外開催として選ばれた舞台は大阪。“アーティストは輝かしく!ファンは楽しく!”をスローガンに、錚々たる韓国のトップアーティストが集結した。
ところがXでは、イベントの参加者から「会場がガラガラ」と惨状を嘆く声が散見されたのだ。
「両日それぞれ9組のアーティストが出演し、初日はKIM JAE JOONG(ジェジュン)やNiziU、Kep1erなどが登場。翌8日もJO1やNewJeans、aespaら人気アーティストが最先端技術を駆使した演出とともに、完成度の高いパフォーマンスを披露していました。ですがイベント初日には、参加者たちが会場の写真を添えて《アリーナも全部埋まってなくてこんなガラガラの京セラ初めて見て衝撃だった》《TMAガラガラすぎこんな京セラ初めて見た》とXで驚く声が相次いだのです」(音楽ライター)
本イベントの開催が明らかになったのは、5月31日のこと。7月下旬からはチケット先行抽選の一次受付が、8月上旬には二次受付も実施。そして8月17日からは、一般発売も始まっていた。
また肝心のチケット料金は、ステージ真正面のエリア「VVIP席」1日券が2万9500円、その周辺を囲むように位置する「VIP」1日券は2万5500円。これ以外のアリーナ席及びスタンド席「R席」1日券は1万9500円、そして「A席」1日券は1万7500円、「B席」1日券は1万2900円の価格で販売された。
前出の音楽ライターは、決して安くないチケット料金の影響も指摘する。
「京セラドーム大阪の最大収容可能人数は5万5000人ですが、生中継の映像を見てもアリーナはさほど埋まっておらず、スタンドも空席がかなり目立っていました。いっぽうXでは《チケット高すぎ》との声も散見され、他府県から遠征しようともホテル代や交通費などを考慮すると“手が出せない”というファンも少なくなかったようです。
やはり10代~20代のファンも多いため、B席でも1万円を超えるチケット代は観客動員にも影響を与えたのではないでしょうか。とはいえ、2日目には6月に日本で単独公演を実現させたNewJeansも出演していましたし、初日よりも席が埋まっていたと聞いています」
2公演が終了した翌9日には、イベントのX公式アカウントでファンに向けてこう感謝が綴られていた。
《TMAが初めて海外で行なった授賞式が大阪だったことは、とても特別で嬉しかったです。何よりも、親切で温かく、そして情熱的にご参加いただいたファンの皆様に深く感謝申し上げます》
初の海外開催とあって、課題が発生するのも無理はないだろう。ファンの声を汲んで、今後より充実したイベントに成長するだろうか。