車の窓から沿道の人々に、2度、3度と会釈される眞子さま。マスクに隠れて目元しか見えないにもかかわらず、ご表情からは幸せのオーラがあふれ出ていた――。
秋篠宮家の長女・眞子さまは9月23日、皇居・宮中三殿での宮中祭祀「秋季皇霊祭・神殿祭の儀」に臨まれた。皇室に関するお務めで外出されるのは、これで最後となるかもしれない。
「9月1日に読売新聞が『年内に結婚』と報じてから、新聞・テレビ局各社が結婚の段取りを次々に報じていますが、いまだに宮内庁からの正式発表はありません。まったく説明のないまま結婚に向けた準備が進んでいることに、違和感を抱いている人も多いと思いますが……。
結婚が既成事実として報じられていったことで、世論も反対というより、もはや“諦め”に変わりつつあるように感じます。宮内庁は緊急事態宣言の解除を待って、10月1日にも結婚を正式発表するとみられています」(皇室担当記者)
眞子さまの結婚について、国民の意見は意外にも拮抗している。毎日新聞と社会調査研究センターが9月18日に実施した世論調査では、眞子さまと小室さんの結婚を「祝福したい」が38%、「祝福できない」が35%だった。
『女性自身』がウェブ上で実施したアンケートでは約7割が結婚に反対だったものの、20代以下では過半数が賛成意見だった。本誌アンケートには《お互い好き同士で運命だから結婚するしかないと思う》《本人たちが愛し合ってるならそれでいい》といった応援の声も見られた。
少なからず見られるようになった祝福の声――。だが、近現代の皇室に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは「本来ならば7割以上が賛成、祝福しているのが自然ではないか」と語る。
「そもそも、内親王の結婚という慶事に強く反対するというのは、よほどの理由が必要で、賛成と拮抗するほど反対の声があることが、重大な事態といえます。眞子さまにとって結婚はゴールではなく、一般人として生きる人生の始まりです。いままでの小室家に関する報道が本当であるのなら、眞子さまが“小室家の一員”となられることを祝福することは、なかなかできません。
これからの日本を築いていくのは若者ですから、彼らの意見は尊重したいところです。ただ、皇室が日本社会に果たしてきた役割、果たしていくであろう役割についてどこまで真剣に考えているのか、この結婚の背景にある問題をどこまで理解しているのか、気がかりです。
皇族という存在も一般市民と同じようにすべての権利をフリーで許されるとなってしまえば、天皇を中心とした皇室が、国民の象徴としての役割を果たせなくなっていくと懸念します。皇室と国民の壁が完全になくなってしまうと、皇室が必要以上に特権を持っているとして批判の対象になることも危惧されます」
眞子さまと小室さんの婚姻届は、眞子さまの30歳の誕生日である10月23日までに提出されるとみられている。小室さんにとっての懸案は記者会見だけではない。秋篠宮ご夫妻とも3年ぶりに対面することになる。
「結婚自体は婚姻届を提出すればいいだけなので、手続き上は小室さんが帰国する必要はありませんでした。それでも帰国したのは、秋篠宮さまからの“呼び出し”があったからでしょう。ご夫妻は、眞子さまがニューヨークで新婚生活を始めること、そして小室さんや佳代さんが眞子さまをトラブルに巻き込まないか、たいへん心配されています。
しかし、それ以上に心配されているのは皇室の未来です。平成から令和にかけての重要な時期に、小室さんを巡る問題が皇室への敬愛の念を大きく損なわせる結果となりました。これ以上皇室には関わらせない、皇居や赤坂御用地にも二度と立ち入らせない―― 。秋篠宮さまは面前でそう“最後通告”をするおつもりだといいます」(前出・宮内庁関係者)