18年、沖縄ご訪問時には必ず最初に糸満市の国立沖縄戦没者墓苑に供花される /(C)JMPA 画像を見る

太平洋戦争で国内唯一の地上戦が行われ、戦後はアメリカ統治下にあった沖縄。5月15日、’72年に本土復帰を果たしてから50年を迎えた。

 

苦しんできた沖縄の人々に心を寄せ、訪問を望まれていた昭和天皇はご訪問直前に体調を崩され、その思いを遂げることはできなかった。昭和天皇のお気持ちを継承されたのが上皇陛下美智子さまだ。

 

上皇ご夫妻が初めて沖縄を訪問されたのは、本土復帰の3年後。皇太子ご夫妻として沖縄国際海洋博覧会に出席されるためだった。この訪問中、沖縄戦で犠牲になった女子学生をまつるひめゆりの塔へ拝礼された際に、潜んでいた過激派から火炎瓶が投げられるという事件が起きている。上皇ご夫妻はそれでも日程を変更なさらずご公務を完遂された。

 

その後も、上皇ご夫妻はさまざまな形で沖縄に心を寄せられ、ご訪問は11回を数える。ご在位中、最後のご訪問となった’18年には、多くの県民がご夫妻を笑顔で迎え、感謝の気持ちを表した。

 

上皇ご夫妻の沖縄へのお心は、天皇皇后両陛下と愛子さま、秋篠宮ご一家に引き継がれている。

 

そんな、皇室と沖縄の“ちゅら”交流史を写真で振り返る。

 

【’75年】

ひめゆりの塔を訪問された上皇ご夫妻。供花のあと、過激派が火炎瓶を投じ、ご夫妻の前に炎が上がった。

 

【’82年】

上皇ご夫妻は’63年から沖縄の小中学生の「豆記者」を招かれ、ご一家で交流を続けてこられた。この行事は、平成は天皇皇后両陛下と愛子さま、令和になってからは秋篠宮ご一家が担われている。

 

【’97年】

天皇皇后両陛下は’97年にご夫妻そろってご訪問。沖縄戦没者墓苑や平和の礎を巡られ、戦争犠牲者を悼まれた。また、全国農業青年交換大会にご臨席。農業生産団地ではゴーヤやクルクマの花などを興味深くご覧になっていた。

 

【’16年】

両陛下、中学3年生の愛子さまでお招きになった豆記者とご歓談。

 

【’18年】

沖縄ご訪問時には必ず最初に糸満市の国立沖縄戦没者墓苑に供花される。ご拝礼を終え、遺族にお声がけを。ご訪問中、日帰りで与那国島へ。日本最西端の碑をご覧に。

 

【’19年】

皇嗣となられた秋篠宮さまは、紀子さま悠仁さまと赤坂東邸でご交流を。

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