■“お手本”は黒田清子さん
そんななか、宮内庁関係者の間で、愛子さまの最有力の就職先として浮上しているのが、日本盲導犬協会だという。
「日本盲導犬協会は、2009年4月に両陛下もご視察に訪れるなど、皇室との関わりが深い団体です。愛子さまは、学習院でアイメイト(盲導犬)に関するイベントが開かれるたびに参加されていました。会場では寄付され、グッズを購入されていました。
そのうえ、天皇ご一家は保護された犬や猫を飼われています。そうした環境からも、愛子さまは動物愛護に強い関心を抱かれていたのです」(皇室担当記者)
愛子さまは、今年3月のご成年にあたっての記者会見でも、動物への思いを明かされている。
「盲導犬や聴導犬といった働く動物たちにも、学校主催のイベントや、動物についてのフォーラムの折などに触れる機会がございまして、動物好きの私といたしましては、心惹かれるものがございます」
“働く内親王”の先駆けとなった叔母の黒田清子さんの存在も、愛子さまは強く意識されているという。皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんはこう語る。
「清子さんは学習院大学を卒業され、その後は非常勤研究員という形ながらも、山階鳥類研究所に13年間勤められました。
皇族としてご公務に臨みながら、給料を得た初めての内親王となった清子さんを、愛子さまは“お手本”にされているのでしょう。清子さんも、盲導犬の育成に関わるチャリティイベントに携わられていました」
昨年12月、愛子さまは成年式の正装でお着けになったティアラなどの宝飾品を、清子さんからお借りになった。それは、“天皇の娘”としてのご覚悟を受け継ぐことへの決意表明にほかならないーー。
「動物愛護という分野のほかに、愛子さまは福祉分野にも強く関心をお寄せになっています。佳子さまが非常勤嘱託職員としてお勤めになっている全日本ろうあ連盟のような全国的なネットワークを持つ団体なども、就職先の選択肢としてはあると思います」(前出・皇室担当記者)
コロナ禍のため、友人たちの就活を御所から眺めざるをえない愛子さま。しかし、すでにお心の内では夢に向かって歩まれている。