11月24日、上野の東京国立博物館をご訪問された愛子さま /(C)JMPA 画像を見る

「大変勉強になりました」

 

屛風絵や浮世絵など数十点を鑑賞された愛子さまは、笑顔で感想を述べられたという。11月24日、天皇皇后両陛下と愛子さまは東京・上野の東京国立博物館を訪問された。ご一家そろって公の場へお出かけになったのは’20年1月の大相撲ご観戦以来、2年10カ月ぶりのこと。

 

12月1日に21歳の誕生日を迎えられる愛子さまに、国民の期待は高まるいっぽうだ。最近では愛子さまの将来にも関わる記事が『文藝春秋』(12月号)に掲載され、話題を集めたばかり。その見出しは《安倍晋三秘録(3)「愛子天皇」を認めていた》。

 

記事中には、この数年の間に安倍晋三元首相が何度か口にしたという言葉が記載されている。

 

《安倍内閣の体力があるうちに、有識者会議を立ち上げる。そして将来、愛子天皇誕生への道筋に向けても責任ある議論を進めなければならない》

 

安倍元首相といえば男系維持派政治家の旗頭だった。しかし男系継承を維持することを大前提としつつも、愛子さまのような“男系女子皇族”による皇位継承も“ありえる”と考えていたというのだ。

 

神道学者で皇室研究者の高森明勅さんは次のように語る。

 

「今後も男系による継承を続けていくためには、悠仁さまが結婚され、男子が誕生することが必須となります。しかし、その可能性だけにかけるわけにはいかず、男系維持派は旧宮家の男系男子を皇籍に復帰させることを主張しています。ですが安倍元首相自身は、その実現が難しいと考えていたようです。

 

私はある首相経験者に話を聞いたことがあります。その方は、平成の終わりごろに安倍元首相と2人きりで懇談したそうです。その際、『旧宮家で実際に皇籍取得の意思がある人がいるのですか』と質問したところ、安倍元首相は『いないのです』と、答えたのだそうです。

 

元首相が“愛子天皇誕生”への道筋も進めようとしていたのは、皇統を維持するためには、現実的にほかに方法がないと考えていたからだと思います。元首相が女性天皇を容認していたという証言は、今後の国会での議論に影響を及ぼすのではないでしょうか」

 

しかし残念ながら現在の国会は次々に明るみに出る閣僚の不祥事で紛糾し、皇統の問題の議論にまでいたらないのが実情だ。

 

21歳の誕生日を迎えられるのに、いまだに定まらない愛子さまの将来。しかし愛子さまご自身は“天皇の娘としての宿命”に目覚められているという。

 

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