12月29日、秋篠宮家の次女・佳子さまが28歳のお誕生日を迎えられた。宮内庁が公開した近影では、髪をゆるく巻かれ、白を基調としたカジュアルな装いで微笑まれるお姿が写っていた。
今年は佳子さまにとって、ご公務に励まれた1年だった。宮内庁ホームページに公表されている「秋篠宮家のご日程」では、佳子さまのスケジュールは年間70件以上にものぼった。
姉の眞子さんが結婚によって皇籍を離脱したことに伴い、役職を引き継がれた佳子さま。昨年10月27日に日本テニス協会の名誉総裁を引き継がれ、今年6月14日に眞子さんの退任後、空席になっていた日本工芸会の総裁に就任された。
就任直後の6月29日、横浜市で行われた日本乳癌学会創立30周年記念式典にご出席。佳子さまは、「私もこの催しをきっかけに、セルフチェックと検診の方法や重要性について知ることができました。これらの正しい知識がさらに広まることを願っております」と述べられた。
そして7月13日には、約3年ぶりとなる地方ご公務で北海道・恵庭市をご訪問。緑豊かなまちづくりを目指す全国都市緑化祭の記念式典に出席され、ストリートガーデンを視察された。
秋に入ってからも、佳子さまはハードスケジュールをこなされてきた。
9月14日、日本工芸会の総裁として「日本伝統工芸展」をご視察。淡いピンクの装いで自ら選んだ総裁賞の竹製の花籠をご覧になられ、「透けて見える光が美しいですね」などと感想を述べられた。
続いて同月25日は、鳥取県倉吉市で開催された「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」にご出席。新型コロナの影響により一昨年、昨年はウェブ開催となり、佳子さまが会場を訪れるのは3年ぶりだった。口元が見える透明なマスクで高校生と手話でご交流されるなど、細やかな心遣いが話題に。
10月9日は、楽天ジャパン・オープンテニス男子シングルス決勝を日本テニス協会名誉総裁として初観戦。選手入場の際は観客と一緒に手拍子をされ、好プレーにも拍手を送られるなど会場を盛り上げた。
そして特に注目されたのは、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまとの“いとこショット”だろう。11月5日、皇居内で宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会が開催。お二人は並んで会場に入られると、順にお辞儀をしてご着席。愛子さまは清楚な白、佳子さまは鮮やかな紅色のセットアップをお召しになられ、時折、にこやかに談笑される場面もあった。
「佳子さまと愛子さまお二人だけでのご公務は初めてでした。かねて年の近いお二人は、まるで姉妹のようだと言われていました。幼い頃はよくお話しをされていましたし、中学生になられた愛子さまが、佳子さまの“編み込みヘア”をまねされていたこともありました。愛子さまにとって、佳子さまはお姉さん的な存在のようです」(前出・皇室担当記者)
この一年、積極的にご公務に取り組まれてきた佳子さま。愛子さまとともに皇室の次世代を担っていかれることだろう。